denden's 山紀行

山と自然を愛するmont-dendenが綴る山ログ since 2010

八海山!

 これは名酒八海山。しかも純米吟醸!
 とろけそうな味わいである。ウマーし!

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 いやいや,お酒の話ではなくて実は越後の名峰八海山に登ってきたのである。
 自分用のお土産に買ってきたお酒の八海山を飲みながらブログ更新中。(笑)

 
山行日:2013年 9月23日(月) 日帰り
ルート:六日町八海山スキー場~山頂駅~薬師岳~千本檜小屋~(八ツ峰経由)~大日岳~入道岳
    ~八ツ峰を巻き道経由で往路を戻る。
メンバー:mont-denden(ソロ)


 越後駒ケ岳,中ノ岳と並んで越後三山に数えられる八海山。唯一2000mに及ばないが名前のほうは超有名。お酒好きなら誰もが知っている八海山なのだ。もっとも名前は知っていても本物の八海山を見たことのある人は極めて少ないだろう・・・

 スキー場の駐車場から見上げる八海山。
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 今回はロープウェイを利用して山頂駅から薬師岳,八ツ峰を越え大日岳,最高峰の入道岳までピストンしようという計画だ。本来八海山に挑戦するなら最も厳しい屏風道を行くのが王道なのだろうが,日帰り(車の運転片道4時間半)ということもあり無理はしないことにした。それでも核心部である八ツ峰は歩くことができる。コースタイム(昭文社)8時間45分の道である。
 八ツ峰とは,千本檜小屋(せんぼんひのきごや)の先にある地蔵岳から始まり不動岳,七曜岳,白河岳,釈迦岳,摩利支岳,剣ヶ峰を経て主峰の大日岳(10合目)まで続く鋸歯状の険しい岩稜の総称のことだ。
 ここのロープウェイは標高差約800mをわずか5分で運んでくれる。往復1800円也。

八海山ロープウェイ乗り場
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 平日は8:30に営業開始だが土日祝日は8:00が始発だ。紅葉シーズンならいざ知らず,土曜日だというのに乗客は30人程度だった。

 始発に乗って出発! 下方は八海山スキー場の豪快なダウンヒルコース。
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8:15 スタート!
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はじめはこんな森の中を歩いて行く。
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20分も歩くと隣の山々の稜線が見えてきた。
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今の季節,花はリンドウくらいしか咲いていない。
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8:55 女人堂(六合目)に到着。
 女人堂とはどういうことか。その昔ほとんどの山は女人禁制であった。おそらくここまでは女性が登ってくることを許されたのだろう。今の世で「女子はここでストップ!」とか言ったら,あほう呼ばわりされるのが関の山。
 山ガールという言葉に代表されるように,山によってはむしろ女性のほうが多いくらいなのである・・・

女人堂避難小屋。バイオトイレがあった。
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薬師岳へ向かう左手に広がる草紅葉。季節によってはお花畑になるのかな。
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いきなり現れた長いクサリ場。
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古くから霊山として崇められてきた痕跡がたくさん残っている。
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9:40 薬師岳山頂 
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薬師岳から望む地蔵岳。小屋は千本檜小屋
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ナナカマドの実。この山ももうすぐ真っ赤に燃え,今よりも大勢の登山客でにぎわうのだろう。
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 左手に越後の名峰,越後駒ケ岳(魚沼駒ケ岳)がかっこいい。
 越後駒ケ岳には2007年10月に駒ノ湯から登った。山頂直下にある駒ノ小屋を利用して往復したが,あのときも草紅葉がきれいで,また荒沢岳など奥只見の山深い景色が素晴らしく,新潟にもいい山がたくさんあるのだなとしみじみと思った。

越後駒ケ岳 右の稜線は中岳へと続く。
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9:55 千本檜小屋に到着
 いつもならここでビールを注文してしまうところだが,この先に待ち受けるのは核心部の「八ツ峰」である。アルコール類はさすがに控えることにした。

ビールのほか,名酒「八海山」も提供していた。
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千本檜小屋は収容80人ほどの小屋。まだ静かな時間帯。
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千本檜小屋から見上げる地蔵岳。あれにどうやって登るのだ?
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近くまで行くと巻き道がついており,直登するのではないと知って安心する。
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 巻き道を少し進むと八ツ峰と迂回コースの分岐に出る。天気も悪くないし風もない。ここは迷わず八ツ峰へ。
 ロープを頼りに急斜面をトラバースして少し進むとすぐに急登のクサリ場が現れる。なるほどこれを使って見えていた地蔵岳に登るのか。

八ツ峰への第一歩。
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 クサリを登りきった分岐を左手に向かい,10:10地蔵岳に到着。
 千本檜小屋から見えていたように頂上は狭く,周囲はいきなり崖なのですごく高度感がある。

地蔵岳山頂 お地蔵さんが山麓に広がる街の方を見守っていた。
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地蔵岳から見下ろす千本檜小屋。
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 地蔵岳を後にして分岐まで戻り,先へ進むとすぐに不動岳に着く。
 山頂には八ツ峰の通過者へ注意を喚起する看板が立てられており,転落すれば助からないと書いてある!
 ビールなんぞ飲んでいる場合ではないのである。(笑)

不動岳山頂
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注意喚起の看板
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 立ちすくんでしまうほどの高度感。ここから先へ入ってしまえばもう引き返せない。

ここを下りろと・・・
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下りたらまた登って
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ここを下りろと・・・(汗)
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不動岳を振り返る。
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 稜線の少し下を巻くように進むと分岐があり,登ってみると「五丈岳」の石柱が建っていた。ん?そんな山あったか。帰宅して調べてみると,どうも七曜岳のことらしい。

五丈岳山頂
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五丈岳から振り返る不動岳。稜線の両サイドはまさに断崖絶壁。滑ったら即アウトー!
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五丈岳からの下り,またこんな垂直の崖を・・・
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下りたら登ってトラバース。
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トラバースしてまた登る。なんじゃこなくそ!
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また垂直の壁の下り。下った先の鎖に注目。滑ったら人生そこまで!
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 またまたピークに登り詰めると石柱が。すり減っていて文字が読めないが,たぶん八ツ峰のうちのひとつのピーク。(帰宅して調べると白河岳かと思われる。)

白河岳山頂
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 ピークに達したら下るのは必然。その先はまたそれを登るんだよな?垂直のクサリが見えるよ。

痩せすぎてない? マジで怖いんですけど・・・
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 中国の桂林みたいなヤツをいくつかやりすごしていくと,またまた何かのピーク。順番からして釈迦岳と思われるが,この石柱の裏には白川岳と書いてある。(らしいが見逃してしまった。他の方のブログより)
 するとさっきの白河岳は何だったのだろう。白岳が釈迦岳なのかもしれない。

釈迦岳山頂
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釈迦岳から見た摩利支岳。あれに登れと!(汗)当然越えていくんだよな・・・
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まずは釈迦岳から下りようではないか・・・
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 下りたところに迂回路へのエスケープルートがあったが,ここまで来て逃げはない。大日岳を目指す!
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釈迦岳から見えていた急登。
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おっし,摩利支岳ゲット!
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垂直を登ったら垂直を下る。
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トラバース
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直登
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トラバース
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垂直の梯子&クサリ
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 壁を登りきると小さな神さまが居た。「八海山大神」なんですが・・・
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11:00 大日岳到着!

石柱を裏から見ればここが大日岳だった。
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 ところで大日岳は八海山の10合目だが,標高が高いのはその先にある入道岳の1778mのほうである。しかし,これまで歩いてきた険しい道を考えると,なぜここが10合目であるのか頷けるというものだ。

 あれ?そういえば大日岳の前に剣ガ峰があるはずなんだけれど・・・ 登山道はつけられていないのかもしれない。

八ツ峰最後の下り。長く垂直なクサリ場を慎重に下る。
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下りてくる方がいた。気をつけて!
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もう一段最後のクサリ場。これで本当に八ツ峰の完全制覇!
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 登山道は険しかった八ツ峰からガラッと変わり,緩やかで歩きやすい道になる。
 目指すは八海山最高峰の入道岳だ。

入道岳山頂へと続く道。
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緩やかに見えても奥側へ回るとスパッと切れ落ちている。クサリが無いだけ逆に恐怖。
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 入道岳のピークと思われた少し手前に3本の石柱があり,真ん中の柱をよく見ると下のほうにテプラで貼り付けたような小さな文字で「入道岳」とあった。これ入道岳?

とてもあやしい入道岳・・・
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 取りあえずその先にあるピークのほうが高いので先に進む。すると「丸ヶ岳」の表示があった。
 五丈丈=七曜岳,無名峰=白河岳,白川岳=釈迦岳と,わけの分からない八海山。周囲にここより高い場所はない。きっと丸ヶ岳=入道岳なのだろう。

11:25 丸ヶ岳山頂
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入道岳側から見た大日岳(八ツ峰)ごつい! あっちが10合目で納得。
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眼下に広がる魚沼の平野。あの黄金色は魚沼産コシヒカリなのだ。
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往路途中からの八ツ峰。全体が大きな岩の塊だ。
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 さてと・・・ 復路にまで八ツ峰を越える必要はない。ここは巻き道を利用する一手である。(笑)

大日岳直下から巻き道へ下る長い梯子。それだけ八ツ峰は切り立っている。
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巻き道から見上げる八ツ峰上部。
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巻き道にもクサリ場は多い。トラバース気味の急な下り。
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巻き道とは言え八ツ峰の横腹なので絶壁に変わりはない。クサリを伝って慎重に移動。
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あ,あれは・・・ なんという男らしい岩なのだ! 思わず二礼二拍一礼。(笑)
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12:30 千本檜小屋に到着。
 ここからは険しい場所は少ない。八ツ峰制覇の祝杯を挙げるビール!(笑)

スーパードライうまーシ!
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 休憩していると小屋からほら貝を片手に若者が出てきた。それをいきなり「ぶおぉお~」と吹くと,遠くから「ぶおぉお~」と返事が。なぜ!?
 この地は戦国の武将,上杉謙信や大河ドラマ「天地人」に登場の直江兼続ゆかりの地。これと関係がある?

最後のクサリ場。クサリとはここでお別れ。もう要らんわい。
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14:00 登山口に到着
 ここには安全祈願をする八海山大神像や避難小屋,展望台などがある。

八海山大神像
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休憩避難所
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展望台
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展望台から望む八海山
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ロープウェイ乗り場
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ロープウェイから見下ろすダウンヒルコース。小屋はレストラン「ダウンヒル」
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昇りのロープウェイ。すれ違いに手を振ってくれた。
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 かくして,かねて登ってみたかった八海山初登頂を果たしたのである。
 実はこの山に来るのは初めてではない。初めてどころか延べ数十日もこの山に来ている。
 mont-dendenがまだ20代のころ,そう,結婚する前から毎年通い詰めてきたスキー場なのである。だからここに来るのにナビは不要だし,ロープウェイに乗ってみれば雪が無いだけでどこもかしこも知りつくした風景だ。
 ここはmont-dendenの知る限りもっともハードなスキー場だ。ここより体力を消耗するスキー場を知らない。マイナーで小さなスキー場だが,長さ3km高低差800mの豪快なスーパーコースを一気に滑り降りる。ゴンドラに乗っては何度もそれを繰り返す。わざと圧雪していないゲレンデは午後になるとボコボコのコブ斜面に変わり,容赦なく太ももの筋力を奪い去っていく。以前はロープウェイではなくゴンドラだった。ロープウェイに変わったときは座って休憩ができなくなりさらにハードになったと嘆いた。

 最後に滑りに来たのは2009年で,通わなくなってからすでに4年が過ぎたのかと思うと寂しい限りである。今はもうアラフィフ世代となってしまい,昔のようにコブ斜面をガムシャラに滑るようなことはできない。そのかわりスキーとは違った楽しさを味わえる山歩きに夢中になっている。スキー場最上部のエキスパートコース用リフトの頂上駅から上は未知の世界で,いつか必ず登ってやろうと思っていた。
 思ったとおり,歩く八海山もまた晴らしいコースだった。スキーも山歩きも豪快な八海山である。

 下は山麓にあるペンション「カム」。若いころから何度もお世話になってきた。奥さんの作る料理は本当においしい。コブ斜面は滑らなくてもスキーで再び八海山を訪れ,またここに泊まろう。

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---------<スキー編>----------

エキスパートコースのスタート地点から(2009年2月)
ここを一気に滑り降りるのだ。
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ゴンドラ駅山頂付近からの八ツ峰方面(2009年2月)
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上越国際スキー場から望む八海山(2002年1月) 左手にゲレンデが確認できる。
八海山

2 Comments

mont-denden says..."Re: タイトルなし"
2号kakaさん、どもです!

>八海山ってお山があったんですね。
八海山はお酒のほうが有名ですね!
学生を卒業したころから、昼はスキー、夜はお酒でお世話になった山です(^^♪
いつものペンションでは、大吟醸や原酒なども安く出してくれて毎年楽しみでした。

大阪からだと片道550km!八海山だけを目的にするにはちょっと辛いですね~。
越後三山(駒ケ岳、八海山、中岳)の縦走と、苗場山や谷川岳周辺の山々と一緒に計画すると良いかもです。
2016.02.12 22:30 | URL | #- [edit]
えれぇこった2号 says...""
八海山ってお山があったんですね。
読んでたら、めっちゃ素敵なお山なんで
行きたいわぁ〜って、1号totoにアピってみましたが
なかなか遠いみたいで、曖昧なお返事でした(;^_^A
2016.02.11 23:14 | URL | #yl2HcnkM [edit]

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