denden's 山紀行

山と自然を愛するmont-dendenが綴る山ログ since 2010

黒戸尾根(1日目)

山行日:2013年 7月15日(月)~16日(火)
ルート:1日目 尾白川渓谷P~黒戸尾根~七丈小屋キャンプ地(泊)
    2日目 七丈小屋キャンプ地~甲斐駒ケ岳~(往路を下る)~尾白川渓谷P
メンバー:mont-denden(ソロ)

 
 ここ関東では例年に比べて異常に早い梅雨明けである。よし!海の日を含む連休は北アルプスを縦走してやろうと思い立ち,キャンセル待ちを狙って12日夜発の「さわやか信州号」を予約した。
 ところが,予定日が近づくにつれ北アの天気予報は悪くなる一方だ。仕方なく13日になって渋々キャンセルする。どうせ縦走するならと16日まで休暇を取得していたのに,あーなんてこった!
 4日間,何もせずにいられるものか。インターネットで情報収集しまくったところ,北目に停滞している梅雨前線から離れた南アルプスならなんとかなりそうだ。多少雨が降ってもかまわない。行ってしまえー!
 というわけで,日本三大急登に数えられる南アルプスの黒戸尾根から,甲斐駒ヶ岳を目指すことにしたのである。
 思いつき登山ゆえ車で登山口を目指すのだが,黒戸尾根を登るなら少しでも体力を温存させたほうがいい。登山口で前泊することにした。(自宅から車で4時間半を要する)
 尾白川渓谷の駐車場は,登山口に近い側に舗装されたスペースがあるが,前泊のため(周囲を気にしなくともいいよう),より車の少ない砂利の駐車場を利用した。

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 夜は近くのキャンプサイトで大学生と思われる男女が大盛り上がり! その大合唱が山にこだましてすごいことに・・・
 でもまあ,彼らもマナーはきちんとわきまえていて,21:40を過ぎたところでピタリと静かになった。

おはよう! 6:00 登山開始。
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 竹宇駒ケ岳神社 建立したばかりか新しくてすごく立派。安全登山を祈願する。(この奥に古いお社も)
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 早速,尾白川に架かるつり橋が出現。定員5名となっている。
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 やっぱりきれいだなー。南アルプスの天然水が流れている・・・
 近くのコンビニでは「南アルプスの天然水2リットル」が98円で売られていた。
 スーパー並みだ。さすが地元!

 大量の南アルプスの天然水
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 ん?七丈小屋では食事の提供ができない? これが本当なら小屋泊予定で準備してきた登山客は,ここで登山を諦めるしかないではないか。私はテント泊+食料持参なので問題ないが・・・

 最近ラミネート加工されたと思われる,お知らせが下げられていた。
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 ときどき立派な木があるな。
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 はるか昔からの由緒ある道なのでこうなってしまっているのか? なんという抉られっぷり!
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 展望のない森の中を延々と歩いていく・・・ 少しだけ開けた。鋸岳の一部?
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 尾根が痩せている。
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8:00 歩くこと2時間,横手登山口からの合流点である笹の平に到着。

 笹の平
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 笹の平を過ぎると,なるほど笹が多くなってきた。
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 このあたりは八丁登りと呼ばれており,樹林帯の中を延々と長い登りが続く。しかも結構な急登だ。

 こけも多くて,すごく古い森って感じがする。
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9:20 昭文社の登山用地図にマル危マークが付いている「刃渡り」と呼ばれる場所を通過。
 両サイドがスパっと切れ落ちているが,距離も短くて見た目ほど怖くはない。

 刃渡り
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 通過後に振り返る。
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 おお,いつのままにか八ヶ岳にかかっていた雲も取れている。
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 刃渡りの続き?
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 樹々に覆われて様子がよく分からないが,確かに険しいところを歩いている。
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9:45 刀利天狗に到着。
 ここまでの登山道は,クサリこんなところに必要ないだろう。というくらい安全対策が充実していた。
 それにしても登山道のいたるところに石造物が祀られている。これを担いで登ることが修行なのだろうが,その数は異常だ。古来よりいかに信仰の山であったかがよく分かる。北沢峠からではなくこの黒戸尾根から甲斐駒ヶ岳へ登るのが由緒正しき道なのだ。

 刀利天狗
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 短距離選手の下半身?
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 登山道は黒戸山のピークを大きく巻くようにつけられている。この尾根中,唯一の下りもあって,せっかく稼いだ標高をやや落とすことになる。
 このあたりからは展望が開け始め,目指す甲斐駒ヶ岳も見えてきた。

 雲の中にわずかに尖った岩が見える。山頂はあの奥?
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10:35 五合目小屋跡に到着。
 あれ?手持ちの地図には五合目小屋と記載があって「跡」ではない。さらに水場5分ほど下ると書いてあるが,それらしき案内板もない。地図はいつのもの?
 ・・・2003年版でした。(汗) ちょっと反省。次回このエリアに来るときは新しい地図を買おう。

 五合目小屋跡から見た屏風岩と,その奥に甲斐駒ヶ岳
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 五合目小屋跡は,これまでの登りで休憩するに一番適した場所で,次の七丈小屋までこんなに広くて平らな場所はないと思われる。めったに人にすれ違うことのない登山道だったが,ここでは他に3名の方が休憩していた。

 五合目小屋跡。 小屋を解体した木材が残っていた。
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 小屋跡地の端のほうに何やら大きな岩があった。回り込んでみるとレリーフが!
 五合目小屋を建てた古屋義成さんという方らしい。その奥は修験者が掘ったと思われる石室?になっていた。ビバークするには十分な広さである。

 裏手に回らないと見過ごしてしまう。
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 少し下がった場所が鞍部で木材と小さな祠が。ここにも何か建っていた?
 調べてみると屏風小屋という小屋があったらしい。

 ほんの10年ほど前の山行記録を調べてみれば,五合目小屋は無人であったが利用可能であり,屏風小屋は崩壊していたが屋根の形が残っていたようだ。今は静かなこの登山道も,かつてはそうとうな賑わいを見せていたのだろう。

 屏風小屋跡
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 ここから先は屏風岩への登りである。たくさんのはしごやクサリが設置されていて,しかも連続している。
 アスレチックみたいでちょー楽しい。(笑)

 いきなりの長いはしご。
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 今度は橋とはしごの連続。
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 なんとダイナミックな複合遊具!
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 上から見下ろすクサリとはしごのコンビネーション。
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11:30 五合目小屋跡からおよそ1時間で七丈第一小屋に到着。
 キャンプの受付はここでするのだが管理人がいない。小屋の前には缶ビールがクーラーボックスいっぱいに冷やしてあり,はやくシュワシュワっとやりたい。でも管理人がいない・・・

 七丈第一小屋 (食事の提供の件は先着45名様までとのこと)
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 南アルプスの天然水かけ流しで冷やされるビール。
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 仕方がないので,すぐ先の七丈第二小屋のほうへ行ってみる。すると管理人さんはトイレの清掃中であった。
 トイレ掃除を中断させてまでビールが飲みたいとは言えず,キャンプの受付について尋ねてみた。受付はテントを張ったあとでかまわないから,先にテン場に行ってくれとのこと。

 七丈第二小屋(ちなみに七丈小屋は市営である)
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 キャンプ指定地は七丈第二小屋から少し登った場所にある。しかもその間には,はしごもありゴツゴツした岩の道だ。夜トイレに行きたくなったときは気をつけなければ・・・
 テントを張り終えて小屋へ戻ると管理人さんは七丈第一小屋に戻っていた。早速キャンプの受付を澄ませ,アサヒスーパードライを購入。

 サラミとチーズとスーパードライ! あーしあわせ・・・(笑)
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 すぐそばまでやって来たホシガラスと目が合った。
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 さてと・・・ まだ昼を少し過ぎたところである。体力も十分残っている。(気がする・・・)
 ここから甲斐駒ヶ岳山頂までの往復コースタイムは4時間だ。空身(水と行動食のみ持参)なら3時間もあれば十分だろう。どうしようか・・・
 悩んだが,今日登ってしまえば明日はここから下るだけの行動になってしまうこと,明日の早朝に登ったほうが御来光など景色が期待できること,などを考慮して今日はやめた。(ホントはビールを飲んでしまい,根性がなくなった?汗)

 テン場からは鳳凰三山が目の前! 地蔵岳のオベリスクが見える。
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 素晴らしいロケーションでキャンプ♪
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 私の隣にテントを張った方は今日中に山頂を目指すそうだ。そのほか2名がここでキャンプ。
 本日はソロテントが4張のみだった。

 テン場のそばに咲いていたハクサンシャクナゲ?
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 本日のディナーはテント泊なのにかなり質素。アルファ米+サンマの蒲焼とやきとりの缶詰だ。
 もっと豪勢にしたかったが,今回は黒戸尾根というビッグネームにびびり,カメラも一眼レフでなくコンデジに,バーナーやガス缶もミニサイズに,ザックもペラペラのゴーライトにして軽量化を重視したのである。フライシートも置いてこようかと思った(テント本体が透湿防水性素材)が,天候が不安定なのでこれは持ってきた。 

 本日のごちそう。うーん寂しい・・・
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 だけど,今年初めてのテント山行である。やっぱり楽しい!
 明日の天気は悪くないはず。素晴らしい景色が見られますように。

 7:30ごろ就寝 オヤスミ ZZZ・・・ 

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