2018夏縦走(その2) 聖平~聖岳~上高地岳~茶臼小屋
<2日目> 2018年8月18日
ん?何やら遠くでバサバサ音がする。何だろうこの音は?
正気に戻るとお隣さんがテントを撤収しているのだった。
時計を見ると4:20だ。またしても寝坊なんである!
プロトレックのアラームは5分ごとに4回鳴るようセットしておいたんだけどなあ・・・(^^;
メシは後にして取りあえず出発しよう。
4:30 聖平を出発!
小聖岳付近から望む富士山
すぐに明るくなってきて,僕的ご来光!

樹林帯を抜けてザレ場に差し掛かって間もなく,トランスジャパンの選手とすれ違った!
最初にすれ違ったのはゼッケン9番の選手。
次にすれ違ったのはゼッケン10番。
話しかけてみると,富山湾を出発して今日で7日目とのこと。
明日(19日)の24時が,駿河湾ゴールインのタイムリミットだそうだ。
今夜はどこに寝るのかと聞いてみれば・・・
どこかの路上になるんじゃないかなと言っていた。
まったく,彼らの身体ってどうなってるんでしょうね~(^^;
標柱の文字は読めないけど,ここは小聖岳。バックはもちろん聖岳!

東方面を望むと富士山が。
こっから見る富士山って完璧!
左右が対象でカッコいいね。
もうコレを見ただけでテンション上がりまくり!(^_-)-☆

何も食べないまま出発したのですぐにハラが減った!「ソースコロッケパン」です。

ソースコロッケパンは水分と一緒に流し込まないと,なかなか胃に入っていかないなあ・・・
目の前には,このエリアで圧倒的な迫力を誇る聖岳!

登山道の何カ所かで,取材のカメラがトランスジャパンの選手が来るのを待っていた。
聖岳の山頂直下ですれ違ったのはゼッケン11番。
本人に撮影の許可をいただきました。まだまだ余裕の笑顔ですね!

後ほど調べてみると,12位でゴールした阿部公一選手38歳です。
そして聖岳山頂へ!
昨年ここに来たときは,到着と同時にガスが上がってきてしまい展望はあまりよくなかった。
今回は早朝だけにバッチリだよ!
それに空を見ればもう秋の空で,入道雲の気配すら無い。
Mt.Hijiri 3013m

目の前にはズドーン!と赤石岳

遠くには仙丈も見えるし,塩見もちょっとだけ頭を出してるよ。

奥聖は今回はパス!昨年は雷鳥がいっぱいいた場所。

こっちは兎岳

小兎岳,中盛丸山,大沢岳の稜線 背景には中央アルプスと御岳山も。

こっちは今日これから歩く上河内岳~茶臼岳の稜線。聖平と聖小屋(小さな赤い点)も見下ろせる。

山頂付近からの富士山!

明日歩く予定の光岳へと続く稜線。

聖岳山頂からの展望は大変満足のいく素晴らしい景色だった。
ずっとここに居たい気持ちに駆られるけど,そうも言ってられない。
さあ下りましょ下りましょ,一度あの聖平に戻りましょ!

草地を下っていると~
なんと,登りですれ違ったゼッケン10番に追いついてしまった!
かなりダメージが大きそうでペースが上がらない様子だ。
そりゃそうだよね~。(~_~;)
またお会いしましたね!とお声がけして写真を撮らせていただいた。
頑張れ~!
サングラスを外してポーズをキメてくれたけど,かなりお疲れの様子です・・・(^^;

後で調べてみると,彼は及川耕太郎選手38歳だ。
結果は23位で無事完走できたようだ。
おめでとう!!
マツムシソウって盛夏が過ぎてから咲くんだっけ?いい花だよね!

聖平の木道に戻ってきた。昨年はバックに聖岳が無かったけど今回はバッチリ!

8:20 聖小屋にカムバック!

この時刻になると,もう寝具を干してる。
ところで,南アルプスの山小屋ってみんな寝袋なのかな?
個人的には敷布団と毛布がいいな(^^;
マイテント カモシカスポーツ創業50周年記念モデル

今日はまだソースコロッケパンしか食べてない。
ハラ減った。テントを畳む前に腹ごしらえしておこう!
簡単に日清カップヌードル(リフィル)を作って食べた。でも美味い!

インスタントラーメンとかカップヌードルって,日本が生んだ最高の山飯だよ。
すぐエネルギーに変わる炭水化物と塩分が同時に摂れる。
ラーメン食べたらテントを畳んで出発しますか!
9:20 再度,聖平を出発!
まずは南岳へ向けてシラビソ?の森を登ってゆく。

樹林帯を登り切ったところの「岩頭」と呼ばれる場所は聖岳の展望台だ。
ここってとてもいい場所なので,ゆっくり休憩してしまった。
聖岳を眺めながら,のんびりまったり・・・

ハチさんも精が出るね~

岩頭を出発して間もなく,今度はゼッケン27番の選手が追い付いてきた。
道を譲ろうとすると,彼は相当疲れているようで,僕にそのまま前を歩いてくれとのこと。
テント装備のザックを背負った僕の登りってかなりゆっくりペースのはずなのに・・・
それほど過酷なんだね,このレースは。
すれ違う登山者からは「頑張ってください!」と拍手しながらの声援が飛んでくる!
並走している僕の立場からすれば,なんだか僕も応援されているようで妙な感じだ。(^^;
結局30分ほど僕が先行し,写真を撮りたくなって立ち止まったところで彼が抜いていった。
頑張って完走してくださいねー!

下山後に調べてみれば,最後は14位でフィニッシュした高島伸介選手52歳だ。
え!52歳だって?僕と2つしか変わらないよ―ーー!!!
もうスゴイとしか言いようがありません!
11:45 南岳に到着。

東斜面をトラバースして上河内岳に向かいます。

おおー!マツムシソウの群落だ。こんなの初めて見たぞ!

チョウチョもマツムシソウが大好きみたいだね。

トリカブトだけは,この山行中どこに行っても見られた。

知らない花。

もちろんこれも知らない花。もちろん調べる気がない・・・(^^;

こんなところを歩いていくと・・・

上河内岳肩に到着!

ここから山頂までは15分って書いてある。
ザックをデポしてさっさと行っちゃいますか!
でもハラ減った。登る前に「まるごとソーセージ」でエネチャージしておこう。(*^^*)

暑くなってきたので,ステンレスボトルに入れてきた氷でアクエリアスを冷やして飲む。

よーし山頂を目指せー! 薬師岳の登りみたいな感じかな。

上河内岳2803mに到着!(バックは聖岳)

ガスってきちゃったけど,ここも展望バッチリの山だね!
また訪れてみたい一座だ。
山頂付近ではアマチュア無線に精を出している方が居た。ロケーションが良い証拠だ。

さーてと。ガスってきちゃったし先を急ぎましょう。
おっと今後はゼッケン12番が抜いて行った。

彼は原一平選手,またまた38歳。
最後は21位でフィニッシュしたようだ。
それを考えると,さっきの52歳の高島選手の14位ってめちゃめちゃスゴくない?!
奇岩発見!

この雰囲気,南アルプス~って感じ。

お!ここってなんだか見覚えがあるぞ!

初めて訪れたのに見覚えがあるって・・・
そう,ここはえれぇこったブログのhiroさんとkakaさんが傘をさして写ってたところだ。
※kakaさんは赤い傘が似合っていたけど,傘をさしたtotoさんは微妙だった・・・(^^;
リンドウが咲き始めている。もう秋だね~。

ナナカマドの実も真っ赤に。

この平らかな稜線を気持ち良く歩いてゆけば・・・

茶臼岳⇔茶臼小屋への分岐に。

ガスっているので茶臼岳は明日登ることにして,茶臼小屋に下った。
14:20 茶臼小屋に到着。
本日の行程は全部終了!
小屋の横にはトランスジャパンのスタッフのテントが張られていた。

まずはやっぱり乾杯でしょ!
イエーイ勝利~!

スーパードライを飲み干して,トイレついでに小屋の受付に空き缶を返しにに行くと・・・
トランスジャパンの選手2名が受付のところで食事をしていた。
それを取材カメラが撮影している。
暗いせいで,まったくそれに気づかなかった僕はカメラの前を堂々と横切り,受付に空き缶を返してしまった!(^-^;
このシーンはカットされることを切に望む!
まいいや,テントに戻ってシャウエッセンを茹でる。

そして今日のメインは,定番のスパゲッティ・アラビアータなのだ!

最後は,バーボン・オンザロックとビーフジャーキー&チーズ!(^_-)-☆

今日もよく歩きました!
ウイスキーでウトウトすると,「おつかれさまー!」と選手たちが到着するのを労う歓声が上がる。
結局,22時ころまで僕のテントの周りをスタッフがウロウロしている様子だった。
トランスジャパンの次のチェックポイントは,井川キャンプ場に午前4時までだそうである。
当然,小屋泊は禁止されているので,選手たちはここで少しの休憩をして駆け下りていくのだった。
ヘッデンを灯して・・・
明日はいよいよ,今山行のメインとなる光岳をつなぐ稜線だ!
明日も晴れますように。。。
(その3)へと続く・・・
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