denden's 山紀行

山と自然を愛するmont-dendenが綴る山ログ since 2010

梅雨の晴れ間 〜蝶ヶ岳〜

<山行日>  2011年6月4日(土)〜5日(日)
<ルート>  三股〜蝶ヶ岳(泊)〜往路を戻る
<メンバー> mont-denden(ソロ)

 この週末,友人から月山にスキーに行こうと誘われたが,天気も良さそうだし北アルプスのほうが断然魅力だ。行き先は決めてなかったが,せっかくなので雪をたっぷり纏った槍ヶ岳や穂高岳を間近で見たい。ということで蝶ヶ岳に決定!
 このコースだと雪が嫌いなZENさんは誘っても来ないだろうし,KIMは空身でも平気で登ってしまいそうだが,ゆっくり写真を撮りたいからソロで行くことにした。

 残雪は,この前の巻機山でも経験したばかりだし何とかなるだろう。問題はテン場の状況である。雪上キャンプは経験がないのだ。そこでテン場の情報を得ようと蝶ヶ岳ヒュッテに電話してみた。
「テン場に雪は残ってますか?」
「残ってますけど,キャンプできないことないですよ。テント張ってる方いますよ。」
あーそう。じゃあ大丈夫だー(笑)ということで,テント泊に決定!大丈夫か・・・(汗)


 前回の巻機山で味をしめた北関東道の1000円高速。今回もこれを利用しない手はない。午前2:30自宅を出発し,北関東道〜関越道〜上信越道〜長野道を飛ばして午前7:00豊科IC到着。



コンビニでメシを買い込んで登山口の三股に向かう途中,いきなり常念岳が出現!天気も上々で期待が膨らむ。




 2005年にも三股から蝶ヶ岳へ登ったが,登山口近くでお猿が出迎えてくれた。本日も同じようにお出迎えだ!




 登山口手前の駐車場。70台駐車可能なのだが,土曜日だというのに数台しか停まっていない。三股からの蝶ヶ岳はイマイチ不人気なのか?




 今日はソロ山行なので,ゆっくりと写真を撮りながら登れる。荷物が多少重くても問題なし。よって今回はカメラザックのスタイルを選んだ。上に載せた銀マットは念を入れて余分に持ったもの。初めての雪上キャンプと言えど,エアーマットとダブルで使えば底冷えも凌げるだろう。




8:00 準備体操をして出発!歩き出してすぐはこんな感じ。シダ類や苔たっぷりの倒木が「物の怪の森」のようだ。




 雪解け水が轟音を伴って流れる上に吊橋が架かっていた。




 登山道脇には,白い小さな花が咲き乱れていて目を楽しませてくれる。踏まないように気をつけて歩く。




今度は岳樺の森に・・・




 カラ松が登山道沿いに整然と並ぶ。プチ日光街道。




 しばらく登ると,再び常念岳が姿を現す。新緑と蒼い空,岩と雪の組み合わせが綺麗だ。これが見たくてのこのこやって来たのだ。まだ山が少ししか見えないけど,山頂まで行けばきっと穂高や槍が素晴らしいはず・・・






10:00 標高1900m まめうち平というところまで来た。ゆっくりゆっくり汗をかかないペースで登っているので休憩も必要もなかったのだが,このルートにしては珍しく広い場所だったので,ひとやすみ。




 標高1900mを超えると少しずつ雪が出現。まだアイゼンを履くような状況ではないが,残りの標高差は700m以上もある。きっと上のほうは一面雪なのだろう・・・




 この場所で,雪道を降りてきた3人の方とすれ違った。「ここから先はずっと雪ですか?」と聞いてみる。すると,「僕らは沢を降りてきてしまったのですが,えーと夏道は・・・ まだ雪があったりなかったりの感じですかね。」との返答。そう,一般客はここを登るのではなく,この沢をトラバースした先に道が続いていた。
 実はこの方たちは山小屋の住人で,登山道のメンテナンスをしにやってきたのだ。手にはチェーンソーを持っていて,靴は長靴みたいなヤツでアイゼンもなし。もちろんピッケルもなし!とても真似できません・・・




 雪道の森を抜けるのはかなり大変だった。北アルプスの全ての山に言えることだが,東は急斜面,西は緩斜面なのだ。ここは東斜面で結構な斜度があり,すれ違う人は例外なくピッケルを持っている。トレッキングポールでは滑落を止められないし,ちょっと無謀だったかも・・・(春の上州武尊山が一瞬頭をよぎる) しかし,森林限界ではないので滑落しても,木に引っかかって止まれるはず。(笑)


12:30 そんなこんなでとうとう森を抜けると常念と前常念が全容を現す。空はグレーに変ってしまったが,そこは北アルプス。気分が盛り上がってくる。




 森林限界を過ぎてからは,想像どおり一面の雪であった。斜度が意外にあるので直登はキツい。斜めにトレースがついていた。この斜面を登りきれば頂上はすぐそこだ。早く槍穂が見たい。アイゼンをつけた重いブーツも気にならなくなり,早足に・。




13:00 おおー!ついに稜線に出る。いきなり槍ヶ岳が目に飛び込んできた。盛夏の槍とは違って,まだ雪がたっぷり残っている。




こちらはテン場付近から,ヒュッテを入れた槍ヶ岳。




 穂高。空が青ければ最高なのに!ちょっと悔しい。
 昨年の秋に行った涸沢は特に雪で埋もれている。8月まで雪が残るわけだ・・・




 白黒の世界。墨絵のようです。




 槍穂のパノラマ。空が青ければ・・・(泣)




 ヒュッテで幕営料500円を支払い早速テントを張る。 テン場には雪がたしかに残っているけど半分はないじゃん!初めての雪上キャンプを覚悟(期待?)してきただけに拍子抜け。もっとしっかりと様子を聞いておけばよかった。
 ところでテントは私のほか,もう1張りあるだけ。時間はたっぷりあるので,ヒュッテでスーパードライを購入して再びカメラを首に下げて稜線のお散歩に出る。




あらためて山頂。




常念岳,大天井岳方面。




山ガールが好位置に。思わずシャッターを・・・(汗)




 霞沢岳方面。




もう一度,槍。空が青ければなー(泣)




 もしもし,お名前はなんと言うのですか?




 瞑想の丘にある展望指示板。




 山小屋のトイレ。何故この写真を撮ったのかというと・・・ 続く拡大写真を見てください。




 女子トイレのドアの拡大。LADIES WC と普通のサインです。




 ところが男子トイレは・・・
 なぜ,男便(だんべん? おとこべん?) たしかに男らしい響きだが。




 ついに男便しか撮るものがなくなってしまい,槍穂の撮影チャンスは夕方と明日の朝に期待。テント内で持参のウイスキー(ジョニーウォーカー)を一杯やって昼寝をした。


 17:00 プロトレックのアラームで目を覚まし外を眺める。真っ白で何も見えない。これでは夕焼けどころではないなー。
 ちょっと早いけど夕飯の支度に取りかかる。といっても,シャウエッセンを3本茹でて,残ったお湯でどん兵衛を作っただけだ。(笑)
 ここにきて,テント数が増えてきた。30代後半くらいの山ガールが2名,「お隣に失礼しまーす。」とテントを張り始めた。と思ったら,もうひとり男性が一緒だった。不思議な組み合わせだが,この男性は何者?羨ましいかもー。
 夕食を済ませた後は,もうやることが無いので再びウイスキーを飲む。いい加減飲みすぎてうとうとし始めた。


 22:00 強烈な風が吹き荒れる音で目が覚める。で,耳栓をして風音を無視して寝続けた。ところが少しするとテントの横壁が体を押し付けてきて,体ごと飛ばされそうな圧力を受ける。白馬岳でも風でひどい目に遭ったが今回はそれ以上だ! いくらなんでもこれはと思い意を決して外に出る。案の定,張り綱が解けていた。しかも2本もだ。いい加減な結び方をしてしまったことを反省。今度は解けないようしっかりと結んでテント内に戻る。 相変わらずバタバタとうるさいが,今度こそ無視し続けて寝た。


 4:00 目を覚ます。晴れていれば素晴らしいサンライズ&朝焼けショータイムのはずだが,相変わらず強風が治まっていない。外を見るまでもなく写真など無理だと想像がつく。それどころか小雨がテントを叩き始めた。最悪の朝なのである。風が強くてテントの外(前室)ではストーブが使えない。仕方なくテント内で朝食の準備をすることに。と言ってもシャウエッセン3本を茹でて,残ったお湯にチキンラーメンを入れただけ。(笑) だがしかし!今回はチキンラーメン用に生卵を持参してきた。これを落として蓋をして・・・ おおーうまそー!(爆)


 7:00 帰りまでの時間は余裕を残しているが,いくら待っても状況が変るとは思えないし,小雨の中テントを畳んで下山することにした。このキャンプ中に山小屋に支払ったお金は幕営料の500円,スーパードライの700円,水2リットルの300円で締めて1500円也。皆さんテント始めようよー。


 それにしても,蝶ヶ岳は昨年の夏にも来たが景色ゼロで敗退。今回はだいぶマシだったが期待どおりとは行かず,また来いよということなのだろう。
 下山は滑落に注意しながら慎重に雪道を下る。



 登りでは気付かなかったが,こんな恐竜のオブジェが。やはりここは「物の怪の森」だ!








 10:40 無事登山口に下山。このあと,穂高町温泉郷の穂高町温泉健康館というところで汗を流した。燕岳の登山口である中房温泉からの引き湯だそうだ。400円とリーズナブル。
 12:50 豊科ICから長野道に乗る。山ノ神(家内)から突然電話があり,子供たち希望のお土産は「信玄餅」とのこと。そこで最初に出てきた長野道のSAはこの「姨捨SA」に寄る。



 姨捨?これ何と読むかかわりますか?ローマ字表記で判ったけど,答えはオバステ! なんてひどい名前のSAなんだろう。
 定番の桔梗屋の信玄餅は売っていなく,かわりに金精軒の信玄餅が置いてあった。これから先,上信越道に突入すると横川の釜飯だろうし,諦めて金精軒の信玄餅を買った。
 帰宅後に気になって姨捨SAを調べてみると,この地は時代劇などに伝わるオバステ山から来ており,このSAから眼下に見下ろす全ての景色が武田信玄と上杉謙信が雌雄を決すべく戦った「川中島の戦」の戦場であったとのこと。だったら桔梗屋の信玄餅も置いておいて欲しい・・・(子供たちには金精軒の信玄餅は不評だった。)


 寄り道しながらも19:00に神栖市到着。北関東道ルートは東京を通らないだけに渋滞なし!帰宅時間が計算できる。1000円高速がもうすぐ終わってしまうのは勿体無いー。家に電話しても出ないので夕食を食べて帰ることにした。釜揚げうどん280円+イカ天100円=380円也。


 気に入った写真は撮れなかったものの,やはり北アルプスはいつ行っても良いな。夏本番にもう一度行こう。今度は仲間と一緒に・・・
 

2 Comments

m109 says..."北アルプス!"
北アルプスの景色は他の山とはちょっと違いますね!
緑の恐竜の写真もかわいい!

瞑想の丘の展望指示板の写真を見て、この近くで強風に吹き飛ばされてハイマツの中に落ちたことを思い出しました
私が行った時もイマイチの天気&翌日強風だったのです。
やっぱり「またおいで~」ということなのかもしれませんね。
2011.06.09 22:07 | URL | #79D/WHSg [edit]
mont-denden says..."落ちた?"
ハイマツでもがくm109さんを想像して笑っちまった(爆笑)でもハイマツがあってよかったよ。無ければ・・・

天気が良ければ常念行ってみようとも思ったけど,天気悪いし前常念~三股の急な下りも雪が心配だしやめました。

天気が悪くてもいろんな発見があって面白い山行でした。(KIMと一緒じゃないから発見があるのだ・・・)
2011.06.09 23:01 | URL | #79D/WHSg [edit]

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