denden's 山紀行

山と自然を愛するmont-dendenが綴る山ログ since 2010

2016夏縦走 西穂~奥穂~前穂(その3)

さあ、天狗のコルを出発だ!
ジャンダルム、ロバノ耳、馬ノ背といった、この縦走路のハイライトの通過だ。
いったい、僕の身にどんな恐ろしいことが襲いかかってきてしまうのか~!

まずはコブノ頭へ!

 

飛騨側をトラバース
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ルンゼの登り、先行者が4人いて落石が怖いのでちょっと待ってから。
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稜線に出る。残念ながらすっかりガスに埋もれてしまった。
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先ほどのオバチャン2名を含む4名を追い越して、先行する。
このあたりはペンキマークが少なく(古くて薄い)うっかり見逃しそうになる。
こんなところで道迷いなんかしたら進退窮まってしまう、要注意だ!

本来なら、ジャンダルムが目の前に見えるはずなのだが・・・(T_T)
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ん? こんなところでビバークする人もいるのか。
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ガスで周囲が見えないため、位置感覚がつかめないまま進んでいると・・・
いつの間にか、ジャンダルムの取り付き(縦走路との分岐)に来ていた。
単独行の先輩が休憩していたので、一緒に休憩。
しばらくすると、遠くからオバチャンたちのけたたましい声が聞こえてきたので、二人とも出発。

ザックを分岐にデポし、「ジャン」と書いてあるほうに進む。
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左に回り込みながら登っていくと、マーキングもない一面のガレ場。
どこを登っていいか迷ったが、適当なところを登れば山頂に着くようだ。
ただし、浮き石だらけなので落石には細心の注意が必要だ。

12:10 ジャンダルムに登頂!
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憧れのジャンダルムに来たというのに、残念ながら真っ白で展望は無かった。
奥穂側から登れば、ガス(の上昇)との競争に有利なので、次回来ることがあればそうしよう。

ジャンダルムは「恐ろしい」の代名詞のような山だが、西穂側から登るとそうでもなかった。
ただし、普通のルート以外は本当にヤバいこと極まりない!
(※奥穂側からのアクセスは禁止されている)

山頂で、単独行の先輩に記念写真を撮ってもらったりしていたが、またオバチャンたちの声が・・・
一緒になるとうるさそうなので、二人さっさと下山する。

当然、下る途中でオバチャンたちと出くわすことになった。
オバチャンたちは、どこを登ればいいのと、ため口で聞いてくる。
こっちに回って・・・こっちのほうが安全ですよ・・・とか教えてやったが、お礼の一言も無かった。(-_-;)
それどころか、いったいどっちなのよ!って顔をされた。(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
どうやら、このコースに連れてこられたことで、同行のオッサンに猛烈にハラを立てているようなのである。
まったく、ヤレヤレである。

このオバチャンたち、文句を言いながらも何とか通過できるのだから、大したものだ。
オバチャンパワーは侮れない!

分岐まで戻り、水分補給してから縦走路に戻る。
ジャンダルムの信州側をトラバースするのだが、スリルがあった。
僕的には、剱のカニのヨコバイからクサリを取り去った状態の場所だ。
もしかして、ザックの重さで後ろに落ちてしまうのでは、と心配になった。
「絶対に死なない!」と自分に言い聞かせながら通過した。

通過してから後方を撮ったが、これでは緊張感が伝わらない・・・
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さあ、次はロバノ耳だ。
こんな急尖峰なので、巻いていけるのかと思ったが、ペンキマークは上へ上へと続いている。

どこを見てロバノ耳と名付けられたのかはナゾだ。
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山頂までは行かなくてもいいようだ。助かった!
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これからロバノ耳を下っても、前方にはまだこんな登り返しが待っている。
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バックを振り返るとジャンダルム! ここから見るとその「薄さ」がよく分かる。
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ロバノ耳の下りは最悪だ。
もちろん「絶対に死なない!」と自分に言い聞かせながら下る。

下ったところ。
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ズームインすると、ジャンダルムで一緒だった先輩?が降りてくる。
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少し霧が晴れたので再び後ろを振り向くと、亡霊のような「ジャン」が僕を見送っている。
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ロバノ耳から撮った登り返し(5枚上の写真)を越えると、この縦走のクライマックスである馬ノ背が見えてきた。

一目見て、それと分かった馬ノ背
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手前のオレンジのヘルメットは二十代の女の子で、しかもソロ!
先行者がいるので、待ちながら二人で話をしていると・・・
5日前にここで落ちた方がいるなどと、登る前に縁起でもない話を聞かされた~。(~_~;)

先行者2名の無事を見守る。
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大キレットの長谷川ピークより、だいぶ厳しい。
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でも、西穂側からだと登りになるので、足を置く場所をしっかりと見極められる。
今にも剥がれそうな薄い岩が心もとないが、人間の体重くらいなら大丈夫だ。
慎重に登れば問題なし。

あとは、ここをチャイチャイっと渡ればOK!
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オレンジヘルの彼女も無事通過。
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13:30 奥穂高岳に到着!
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ジャンダルム、なんで晴れてるんだー!(T_T)
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奥穂高からの下りは、ウソのように緊張感がなかった。
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ヘリの荷揚げを待って、ようやく奥穂高山荘へ到着!
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上の写真は、ヘリの荷揚げのため、客は小屋の中に避難している状態。
実際は大人気の山小屋のため、平日なのに大勢の登山者で賑わっていた。

待ちに待った「勝利の乾杯!」といきたいところだったが、まだやることがある。
ざっと見たところ、テン場は90%以上が埋まっている!
すぐに受付を済ませて、テントを張りに行く。
登山道に近いところは1~2張分空いていたが、そんなところでは落ち着けない。
結局、かなり上のほうにあるヘリポート近くの一画に張った。

涸沢から吹き上げてくる風が厄介だったが、何とか張ることができた。
あとは欲望が支配するままに、冷たいビールを目指す!

スーパードライを購入して石畳のデッキに出ると、西穂のテン場でお隣だった彼が手を振っている。
その隣にはジャンダルムで一緒だった大先輩がいる。
こんなとき、同じ趣味を持つ人たちのありがたさ(嬉しさ)を感じるものだ。
他人なのに、昔同じ釜の飯を食った仲間のように、3人で山談義に花を咲かせた。

西穂のテン場のお隣だった方は、僕と同い年の52歳で東京オリンピック生まれだ。
なんと、2週間前にも同じコースを歩いたらしい!
ジャンでご一緒した大先輩は、御年67歳!
阿波踊りが終わった後、徳島からやってきたとのこと。
驚いたことに、昨年も阿波踊りが終わった後に同じコースを来たらしい・・・(^^;

ともあれ、無事に憧れの西穂~奥穂を通過することができた。
明日はどうでもいい、普通にザイテンを下るか、前穂経由で重太郎新道を下るか、起きてから決めよう。
涸沢から吹き上げてくる風がテントを叩いてうるさかったが、よく眠れた。


上高地へ下るだけの・・・?(その4へ続く)

4 Comments

mont-denden says..."Re: タイトルなし"
kakaさん、今晩は!
毎度ありがとうございます。

オバチャンたちのパワーには参っちゃいますよ!
この・・・オバタリアン―――!! 傍若無人―――!!
kakaさん、間違ってもああはならないでください。(^^;

いろいろあったけど、楽しい山行になりました。(^_-)-☆
2016.09.01 21:42 | URL | #- [edit]
mont-denden says..."Re: タイトルなし"
目目連さん、今晩は!
本当に楽しく歩けました♪
でも、一度ここを歩いただけでバリエーションだなんでとんでもない!
次の目標は、鋸岳にしようと思ってます。(^^♪
今年中に行けるかなあ・・・
2016.09.01 21:19 | URL | #- [edit]
えれぇこった2号 says...""
無事にジャン行けましたね(#^.^#)
写真を見てると、えぇ〜あんな怖いところ歩いたの??って
今頃にはなって怖くなりました(;^_^A
ぶつぶつ文句を言いながらでも、ジャンを登ってしまう
おばちゃん達のパワー凄いですね!!
続き楽しみにしてますね^_−☆
2016.09.01 19:12 | URL | #- [edit]
目目連 says...""
mont-dendenさん

やりましたね。
次はいよいよバリエーション突入と言ったところでしょうか。
大同心稜、阿弥陀南稜、ちょっとレベル上がって赤岳天狗尾根、
で、北鎌へとステップアップするのがいいですかね。

楽しかった~感が良く伝わって来るレポでした。
2016.09.01 17:57 | URL | #- [edit]

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