denden's 山紀行

山と自然を愛するmont-dendenが綴る山ログ since 2010

梅雨の晴れ間の平ヶ岳(前編)

Jun. 11 2016 ソロ 日帰り

平ヶ岳は途中に山小屋もトイレもないため、基本は日帰りになる。
しかし、僕の住む街からだとアクセスがとても長いため、登山口付近で前泊が必須だ。

DSCF3719.jpg
 

そんなわけで、修理を終えたばかりの愛車アウトバックに車中泊することにした。
前泊する場所は、桧枝岐のミニ尾瀬公園駐車場にあらかじめ決めておいた。
登山口の鷹ノ巣まではまだ1時間弱を残すが、トイレと水場があって快適だ。
早めに寝て早起きすれば、問題はない。

前日の午後11時に駐車場に到着。
寝酒のウイスキーをちびちびとやりながら本を読んでいると眠くなった。
カシオプロトレックのアラームを3:50にセットして就寝。

翌日、目を覚ますとなんと4:50だった!
またしてもやってしまった。(汗)
気が付くと耳の穴には耳栓が詰まっている。
これではアラームは聞こえない・・・

急いで準備をして登山口の鷹ノ巣に移動する。
登山口の駐車スペースはすでに満車状態だったが、ぎりぎり1台入るスペースを見つけて止めた。
アウトバックはAWDなのでためらいはなかったが、FFなら勇気がいる場所だった。

6:15 スタート!
DSCF3720.jpg

予定より1時間も遅れて出発だ。
平ヶ岳は行程が長いため皆早立ちで、こんな遅い出発は僕だけかもしれない。
まあ、これくらいの遅れならビバークしなくても戻ってこられるだろう。

登り始めて10分もすると、うん・・・?
あれ?お腹が変だ、もよおしてきた。
ミニ尾瀬公園駐車場のトイレで済ませてきたはずなのに、最後の詰めが甘かったようだ。
緊急時以外は自然に無用なインパクトを与えてはならない。
引き返して登山口のトイレに駆け込んだ。

6:30 再スタート!
DSCF3721.jpg

これで予定より1時間半近く遅れての出発となってしまった。
まあ、何とかなるだろう・・・(^^;

立派なブナ林
DSCF3723.jpg

この地域の山のいいところは、標高はさほどでもないのに展望が得られることだ。
ヤセ尾根に取り付いて間もなく、左手に燧ケ岳の雄姿が見えてくる。
これ以後、燧ケ岳は常にランドマークとなる。

すぐにそれと分かる双耳峰
DSCF3730.jpg

下台倉山へのヤセ尾根は、いきなりの厳しい登りだ。
のっけからこんなに体力を消耗して、本当に日帰りが可能なのか疑ってしまうほどだった。

しかも、太陽が容赦なく背中を照り付け、ものすごく暑い!!
ザックにぶら下げていた気温計を確認すると、なんと33℃だ。
直射日光に当たったせいかもしれないが、僕にも当たっている!

下台倉山へと続くヤセ尾根
DSCF3731.jpg

ヤセ尾根は急登で、もしも雨ならば相当に厳しい場所だ。

所どころトラロープの補助があって助かる。
DSCF3732.jpg

登ってきた道を見下ろす
DSCF3735.jpg

またしても急登! ロープを頼りにせざるを得ないところも。
DSCF3736.jpg

左手にはいつでも燧ケ岳が。
DSCF3739.jpg

ヤセ尾根を登ることちょうど2時間、下台倉山へ到着!
標柱の情報によると、平ヶ岳までまだ7.2kmもある。

8:30 下台倉山
DSCF3742.jpg

大変つらかったヤセ尾根の急登が終わってほっとする。
西の展望が開けると雪渓のある山が見えてきた。
他には平ヶ岳らしき山がないので、あれが平ヶ岳だろう。

だとすれば、遠い!遠すぎる!!
本当にあそこまで往復して、戻ってこられるのだろうか。

とんでもなく遠くに見える平ヶ岳
DSCF3743.jpg

ズームイン! 右が池ノ岳で左が平ヶ岳
DSCF3744.jpg

平ヶ岳があまりに遠くて精神的ダメージを負ったが、ここからは多少のアップダウンはあるものの、緩やかな道が延々と続くので体力の消耗は少ない。
よって、花の写真を撮る余裕が出てきた。

ツガザクラに似ているが葉っぱが異なる。僕の高山植物ガイドブックには載っていなかった。
DSCF3752.jpg

コイワカガミ
DSCF3756.jpg

下台倉山の山頂から40分ほど歩くと、眺望のよい場所に三角点があった。
後で確認すると、ここが台倉山だった。
下台倉山と比べて90m高いだけだ。

9:25 最初の水場である台倉清水に到着
DSCF3757.jpg

水を補給するためには、ここから少し下らなければならない。
黒と赤のザックが並べてデポしてあったので、カップルが水をくみに行っているようだ。
僕もヤセ尾根の登りでだいぶ水を消費してしまったが、今回は2.5リットル背負ってきているので、ここで補給の必要はなくスルーした。

倒木の根っこ 地面が岩盤だったので深く根を張ることができなかったようだ。
DSCF3759.jpg

平ヶ岳は、アクセスの悪さとコースの長さから入山者は少ないと思っていたが、そんなことはないようだ。
至る所に木道が整備されている。

湿原でもないのに木道が整備されている。
DSCF3760.jpg

10:00 次の水場である白沢清水に到着。

これが白沢清水だ。水の流れを確認できず、とても飲む気にはなれなかった。
DSCF3762.jpg

シラビソ系の大木
DSCF3763.jpg

スピードを出して距離を稼げる水平歩道?にいよいよ終わりを告げる。
ここから先の池ノ岳へは再び急登となる。

DSCF3768.jpg

荒れた登山道 赤土混じりなので雨の日は手こずるだろう。
DSCF3770.jpg

ようやく池ノ岳の山頂が見えてきた。
DSCF3771.jpg

左には平ヶ岳 池ノ岳から平ヶ岳へ続く稜線は快適そうだ。
DSCF3772.jpg

遠くから眺めると平らかだった池ノ岳だが、最後の登りはきつかった。
DSCF3775.jpg

後を振り返る。ここを登り詰めてきたのだ。
DSCF3776.jpg

急登を登りきると、遠くから眺めていたように池ノ岳の山頂付近は広くて平たんだった。

木道が整備された池ノ岳の山頂付近
DSCF3779.jpg

木道を歩くことしばし、灌木を抜けると突然広大な湿原が広がった。
写真では伝えることができないが、いきなり現れるこの景色は本当に感動的だ!
つらい日帰りを決意させるだけの魅力は十分にある。

池塘の奥は平ヶ岳
DSCF3781.jpg

山頂の湿原にはいくつもの池塘があって苗場山をほうふつとさせた。

ところで、平ヶ岳は昭文社の山と高原地図をはじめ、多くの書籍にはキャンプ禁止と書かれている。
ところが、実際に訪れてみれば平ヶ岳の手前30分の池ノ岳にはキャンプ指定地があるではないか。
この情報は登る前に確認済みで、実際に大きなザックを背負って早い時刻に山を下りてくる登山者、かなり遅くなってから登ってくるパーティを見かけた。

池ノ岳のキャンプ指定地
DSCF3783.jpg

この標高2000mの湿原でキャンプをして、星空を眺められたらどんなに素晴らしいことかと思った。
しかし、トイレが無いんである。
いったい彼らはどこで用を足し、その処理はどうしているのだろう。
夏山のキャンプ指定地の周囲で好き放題にされたら、どうなってしまうことか。
僕には持ち帰る勇気もないし、日帰りが可能ならばと早々に諦めた。

池ノ岳の池塘の前で腹ごしらえをする。
すると、カエルの鳴き声が聞こえるではないか。
どんなカエルか知らないけれど、僕の気配に臆することなく鳴き続けていた。


[広告 ] VPS


(後編へ続く・・・)

2 Comments

mont-denden says..."Re: タイトルなし"
m109ちゃん、今晩は!
アカモノで字引きすると僕のガイドブックにも載ってた!アカノモみたいだね。(^^)
カエルはたぶんモリアオガエルだと思います。
若かりしころスキーであちこち行ったせいかもしれないけど、平ヶ岳に限らず、こっち方面の山って好きなんだよねー。
2016.06.15 23:24 | URL | #- [edit]
m109 says...""
平ヶ岳、大きいですね〜^^;
花はアカモノのような気がします。
カエルはモリアオガエルかシュレーゲルアオガエルのような気が。
後編も楽しみにしています^ ^
2016.06.15 22:49 | URL | #- [edit]

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

該当の記事は見つかりませんでした。