denden's 山紀行

山と自然を愛するmont-dendenが綴る山ログ since 2010

2015夏縦走~南ア仙塩尾根へ!(その3)

二日目(2015.7.30)の続きから・・・

 樹林帯に入ると徐々に下りながらではあるけど、小さなピークがいくつも続く道になる。
 地元自治体のメルマガから「熱中症注意!」とか配信されてくるけど、標高が高くて気温も低く、直射日光も当たらないから全然暑くない。コケ類やシダ類も多い静かな森、気持ちよく歩けた。 
 

 
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コケコケ♪
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伊那荒倉岳 この板が無ければそれとは分からない。
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高望池 地図に記載のとおり枯渇していた。
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8:50 独標(2499m)と呼ばれる場所に到着。
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 ここまで延々と森の中を歩いてきたが、久しぶりに展望のある場所に出た。

歩いてきた道を振り返ると、仙丈ケ岳上空にはもうあんなに雲が湧き上がっている。
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甲斐駒とアサヨ峰、甲斐駒の頭は既に雲の中。
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中央奥に聳えるのが目指す塩見岳。右肩の出っ張りは権右衛門山?
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 独標を過ぎると再び深い森の中へ入っていく。
 と、このあたり?で猛スピードで僕に追いついてきた方がいた。仙塩尾根で出会った3人目だ。
 聞いてみれば、今朝、北沢峠を出発してきて北岳まで行くらしい。 
 少し言葉を交わした後、彼は猛スピードで去っていった。もはや人間ではないな!(@_@;)

再び森の中へ
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横川岳に到着。 さっきの伊那荒倉岳もそうだけど、「~岳」っていうほどのピークか~?
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 横川岳から道は90度左折し急な下りとなった。(ということは横川岳はやっぱり立派なピーク?)
 この下りで、初めて対面方向から来た方とすれ違う。
 両俣小屋から登ってきたらしく「ずっとこんな森ですか~?」と言っていた・・・

9:50 両俣小屋への分岐である野呂川越に到着。
 すでに馬の背ヒュッテを出発してから6時間が経過しているが、計画では、コースタイムでさらに4時間半を要する熊ノ平まで進む予定。もし体力が尽きたなら、ここ野呂川越から左へ40分ほど下った両俣でキャンプするつもりだったけど、時間も体力もまだ十分残っている。
 ここは迷わず進めー!!

野呂川越(標高約2300m)
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樹林帯なのであまり感じないが仙塩尾根の一部であること間違いなし。
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 野呂川越を境に今度は徐々に標高が高くなっていく。
 このあたりで本日二人目の対面通行者に出会う。北岳肩の小屋から来て今日は両俣までとのこと。

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潅木帯になり周囲の山が見えるようになったけど、ガスが上がってしまい展望は今ひとつ。
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だいぶ歩いたぞ・・・ 三峰岳はまだかな?
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道が険しくなってきた。三峰岳も近い。
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三峰岳⇔間ノ岳の分岐だ!
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面白い夫婦に遭遇!

 分岐を右折して登っていくと、三峰岳から一組の夫婦が下りてきた。
 するとお父さんが「ここ、登るだけだよ。降りてこないとだめだよ。」と僕に言う。そんなバカな!?
 僕:「そんなはずないですよ。道が南に続いているはずですよ。熊ノ平まで行く予定です。」
 お:「どちらから来られました?」
 僕:「仙丈ケ岳方面からです。」
 お:「え? じゃあ、こっちじゃないんだ。」
    と言って、また三峰岳に登り返し始めた。このやり取りを聞いていた奥さんは・・・
 奥:「お父さん、いい加減にしてよもう!!」
    と、かなりご立腹の様子。

 どうやらこのご夫婦、北岳から南へ縦走し、今夜の宿泊地は農鳥小屋だったらしいが、お父さんが間ノ岳で道を間違えてしまったらしい。そこで仕方なく予定を変更して熊ノ平小屋に泊まることにしたのだが、今度は三峰岳から熊ノ平へ行く道を見つけられずに引き返したところで僕と会ったようだ。僕と会わなかったらどこまで行っちゃったんだろう・・・ 
 奥さんは怒りが収まらず、ずっと文句を言っていたけど、お父さん任せだった責任もあるんだから、そんなに怒らないであげて!楽しく歩こうよ。山で夫婦げんかはよそうね!(^_^;)

13:05 三峰岳に到着!
 三峰岳の標高は2999m。あの剱岳と同じだ!でも知名度は剱岳の千分の一くらいかも?(^_^;)
 僕もこの仙塩尾根を計画するまでは知らなかった・・・
 最新の地図には「みぶだけ」とルビが振ってあるけど、手持ちの2003年版には振ってない。諸説あるようだが以前は「みつみねだけ」と呼ばれていたものが、仙塩尾根の西側を平行に流れる三峰川(みぶがわ)に倣って、「みぶだけ」と呼ぶ人が増え、インターネットの普及で一気に広がってしまったとか。ちなみに三峰岳は山梨県、長野県、静岡県の県境だ。

三峰岳山頂
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三峰岳を越えるとガレガレ。お父さん、これがルートとは思えなかったのかな?
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熊ノ平はあっち。分かりやすい。(^^)
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険しい道が続く。
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後ろには間ノ岳♪
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農鳥小屋方面への分岐。さっきのご夫婦は明日ここから農鳥小屋へ向かうのだろう。(^.^)
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 と、ここで・・・

110番事件勃発!

 その呼び出し音は突然鳴った!
 スマホをポケットから出して画面を確認すると知らぬ番号。でも下4桁が0110と表示されていて、直感的にいやな予感が。
 出てみると・・・
 「こちらは山梨県警○○です。○時○分、こちらの携帯電話から110番通報があり、無言のまま切れてしまったので、折り返し電話しました。どうかされましたか?」

 あちゃー、やっちまったよー!! スマホがスリープ画面に変わる前にポケットにしまい込んだため、緊急通報画面から勝手に110番通報してしまったと思われる・・・(大汗)
 それにしても110番とはね・・・(^_^;)

僕:「ポケットに入れておいたスマートフォンが偶然に通報してしまったようです。申し訳ありません。」
警:「そうですか、何もなくてよかったです。山間部にいらっしゃるようなので心配しました。」
僕:「南アルプスを縦走中です。ご迷惑をおかけしました。」
警:「縦走いいですね。お気をつけてー!」

 いやー、びっくりした。こんなことがあるんだねー!
 優しく対応してくださった警察の方、本当に大変ご迷惑をおかけしました。m(__)m
 以後、スマホの画面が黒くなるのを確認してから液晶が外になるようにポケットの入れることにした・・・(^_^;)

 ハプニングがあって動揺しながら歩いていると、いつの間にか熊ノ平小屋が見えるではないか。
 さすがに歩き疲れてもう足が言うことをきかない。うれしいよ~!

熊ノ平小屋が見えた!
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 重いザックのせいでしゃがみこむのが大変なため、後半は花の写真を撮る気になれなかったが、小屋が見えたのでようやく余裕ができた。

カシャッ!
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14:20 熊ノ平!
 朝3:50分に出発したからコースタイムどおりの10時間半だ。(休憩時間も含めるけど)
 さすがに20kgのザックを背負っての行動時間としては長すぎる。疲労困憊なんである・・・

 早速、熊ノ平小屋でテント泊の受付をし、テン場に行ってテントを張ってから小屋に戻ってビールを求めた。重い荷を背負って仙塩尾根を半分ほど歩いたのだ。ご褒美に1リットルは飲んでもいい。
 500mlを2本購入した。

 ところで、ここの小屋番さん(ご主人?)はとても優しい方、テント泊の僕にも小屋泊客と同じように丁寧に接してくれた。
 ビールを買ったとき天気予報を尋ねると「4時半くらいになれば衛星テレビで天気予報をやっているから、よかったら見に来てください。」と言われ、5時半くらいになってノコノコと空き缶を処分してもらおうと小屋に行くと、顔を覚えていてくれて「天気予報は見なくても良かったですか?明日の天気は朝のうちは・・・」と丁寧に教えてくださった。
 「小屋の良さは主人の良さ」というけれど、そのとおりだと思った。北アの白馬鑓温泉を稜線まで登り詰め、少し南下したところにある「天狗山荘」を思い出した。ここの小屋番さんはテント客にもすごく優しい・・・

熊ノ平小屋
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もう歩かなくてもいいのだ! 一気に飲むぞー!!
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西農鳥岳をバックに、ここには僕の一張のみ。とことん静かさを味わえるかも・・・
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 お酒の相手が居なくて、ちょっと寂しかったけれど、今日は本当によく歩いたと思う。
 明日に疲れを残さないよう、ここは栄養補給をしなければ!

ミートソース大盛り! ウマーし!
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 ここのテン場は最高。沢がすぐ側に流れていて、冷た~い水はウイスキーの水割りに持ってこい!
 下流には小屋もないし頭を洗っても大丈夫っしょ! 頭を洗うと気持ちいいのなんのって。(^^)v

 夜はおいしいウイスキーを飲みつつ、沢のせせらぎを聞きながら早めの就寝。
 山はやっぱり最高だ。明日も晴れますように・・・ 
 
 その4に続く・・・
 
 

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