denden's 山紀行

山と自然を愛するmont-dendenが綴る山ログ since 2010

2014夏縦走2日目~ビビるな大キレット!

山行日:2014年 7月26日(土)
ルート:1日目 上高地~涸沢(テント泊)
     2日目 涸沢~北穂高岳~大キレット~南岳小屋キャンプ地(テント泊)
メンバー:mont-denden(ソロ)

3:50 起床,朝食にマルちゃん正麺を作って食べ,テントを撤収。涸沢の素晴らしい朝を迎える。

穂高山群のモルゲンロート
DK-21.jpg


まだ雪がたっぷり残るカール
DK-22.jpg

 涸沢の朝を満喫したら,いざ出発。今日は大キレットを踏破するのだ。
 快晴だ。まずは北穂を目指せー!!

テン場が低くなってきた。まだまだ雪が残っているねー。
DK-23.jpg

富士山や南アルプスもよく見える。
DK-24.jpg

八ヶ岳
DK-25.jpg

奥穂
DK-26.jpg

吊尾根
DK-27.jpg

前穂
DK-28.jpg

 それにしても天候に恵まれた。梅雨明けを心配しながら「さわやか信州号」を予約したが,本当にタイミングが良かった。
 この景色が見たいから夏の縦走はやめられないのだ。

標高が高くなると,お花も現る。
DK-29.jpg

お,北穂高小屋を発見!
DK-30.jpg

ゴジラの背ビレ
DK-31.jpg

常念岳が凛々しい。その後の頂はなんだろう?
DK-32.jpg

北穂のテン場,すごいところにある。水場もトイレもない。張られていたのは1張のみ。
DK-33.jpg

奥穂への分岐
DK-34.jpg

雪渓に切られたステップ。小屋のスタッフには頭が下がります。
DK-35.jpg

8:15 北穂山頂に到着。
 ここに来るのは3度目。初め訪れたときは,槍はおろか大キレットさえも見えない霧だった。

うおー!カッチョええ。やっぱりここから眺める槍さまはサイコーだの。
DK-36.jpg

<ここからカメラを左に振っていく・・・>

あれは愛してやまない雲ノ平周囲の山々。もしかしたら北アルプスの中で一番好きな山域かも。
DK-37.jpg

笠ヶ岳 まだ一度も登ったことがない。
DK-38.jpg

涸沢岳 奥にはジャンダルムも見えるね。
DK-39.jpg

松濤岩と滝谷ドーム クライマーさんたち,よくもあんな絶壁を登るよな・・・
DK-40.jpg

奥穂~吊尾根~前穂
DK-41.jpg

後立山連峰も快晴!
DK-42.jpg

 さて,山頂で写真撮影をひと通り終えたら北穂高小屋へ。
 例の絶景テラスで小休止していると,今まさに大キレットを登ってきた御仁が登場。「怖かったですか?」と尋ねてみると,「怖い!ウソを言ってもしょうがない,正直怖かったです。」とのこと。(汗)
 情報交換もしたし,エネルギー補給もして準備も整った。いよいよ大キレットに向かってスタート!

もう一度これから歩くコースを確認。
DK-43.jpg

先行者が1名,多少は気が楽になるが・・・ (この後すぐに追い越してしまう)
DK-44.jpg

すぐにこんな絶壁が現れる。
DK-45.jpg

フムフム・・・あんなところを歩いていくんだ。
DK-46.jpg

それにしても,この下りはなかなか厳しいぜ。
DK-47.jpg

お!もしかしてあれが飛騨泣き?
DK-48.jpg

こっちに向かってくる登山者。
DK-49.jpg

 飛騨泣きというからには,どんなに怖いのかと思ったらそうでもない。難なく通過。

通過後に後を振り向く。
DK-50.jpg

こっちから見ると結構な迫力だねー!!
DK-51.jpg

 それにしても,もはやこれは登山ではないな。
 四肢をフルに使う岩登り(下り)ばかりなのだ。

特にクサリもないこんな下りが一番気を遣う。落石は絶対にご法度!
DK-52.jpg

険しい道が限りなく続く気がする・・・
DK-53.jpg

 長く険しい岩の道を延々と下っていくと,おお!あれはウェブやガイド本で見たことのある長谷川ピークではないか。
 よく見ると,尾根の途中から懸垂下降している数名の登山者が見える。
 あのピークを越えていくんだ~!ちょっとドキドキしてきた・・・

大キレットの核心,長谷川ピークが見えた!
DK-54.jpg

 長谷川ピークに取り付く前にA沢のコルに到着。
 ここでザックを降ろして行動食と水分補給。この辺りで唯一ザックを降ろしての休憩可能な場所だ。

A沢のコル
DK-55.jpg

大キレットだからといって緊張しっ放しではイケナイ。常念岳を眺める。ここからだと本当にピラミダル。
DK-56.jpg

やってるやってる慎重にね!(長谷川ピークからこちらに下る二人組)
DK-57.jpg

 さて,休憩したらこちらも出発!

先ほどの2名が岩壁に打ち込まれたステップを頼りに下ってくる。
DK-58.jpg

 彼らのほか,韓国からの登山客数名が降りるのを待って登り始める。
 
さあ,ここからが核心部!
DK-59.jpg

 はて?ガイド本などによると,長谷川ピークの稜線はまたがってズリズリ進むと予習していたのだが,ステップもしっかりしていて,聞いていたほど怖くない。

余裕で北穂を振り返る。なるほどねー!こんな岩ばっかしのところを下りてきたんだ。
DK-60.jpg

核心部通過後。写真がアップ気味なので高度感が伝わらないが,両サイドがスパッと切れ落ちている。
DK-61.jpg

そして,これが本当の長谷川ピーク!
DK-62.jpg

 長谷川ピークを無事通過すると,韓国人の団体に遭遇。
 その中の女の子が「デインジャラス?」と長谷川ピークを指さした。
 「イエス,イエス!ベリーデインジャー!!」と返すと,彼女は小さな悲鳴を上げて頭をかかえた。
 つい最近,中央アルプスの駒ケ岳で,韓国からのツアー客数名が軽装備が原因で命を落としたばかりだ。
 韓国のツアー会社に物申す!金よりも人の命だろ!!

 さてと,ここから先は下ったときと同じような標高差を登り返さなければならない。
 結構キツイね・・・

あそこまで登るのか。テント装備のザックが重い・・・
DK-63.jpg

うーん・・・北穂からの下りと大して変わらぬ絶壁。中央には,はしごが見える。
DK-64.jpg

 このはしご付近で,足取りが少し怪しい年配の方とすれ違う。
 「お先にどうぞ。年なもので・・・」と彼。大丈夫かなあ・・・

なんとか登りきった後,大キレットを振り返る。いつの間にかガスが盛大に沸いていた。
DK-65.jpg

 おーし,三大キレット制覇~! ひとり感慨にふける。ソロだしテント装備だし少し自慢話が増えたかな・・・(笑)
 大キレットは南岳→北穂のルートよりも,北穂→南岳のほうが難易度度が高いというが,確かに北穂からの下りはすごかったが,南岳への登りもそれなり。難易度なんて大して変わらないでのではと思った。
 大キレット,とにかくハードなコースに間違いはなし!

11:45 南岳小屋に到着
DK-66.jpg

 今日はここまで。
 このまま槍ヶ岳まで縦走する時間は十分あるけど,ガスが沸いてきて景色も今ひとつだし,それなら明日の朝に期待したほうがいいのである。何よりも最初からここまでの計画だったし,正直疲れた~!

 よって,ビールを注文してしまった。勝利のカンパイである。(笑)
 つい先ほど途中で追い越してきた方が,後から到着して同じテーブルでカレーを食べ始めた。
 人が食べているものって美味そうに見えるんだよねー。思わず私もカレーを注文!テン泊装備で食糧は十分持っているのに・・・(汗)
 この方は,なんとソロで西穂山荘から縦走(穂高岳山荘泊)してきたそうである。西穂~奥穂間は大キレットなんかよりずっと怖くて,足を置く一歩一歩が緊張の連続だったそうである。mont-dendenも行ってみたいけど・・・

 カレーを食べていると,今度は私のずっと後ろのほうを歩いていた,銀色のヘルメットの方が到着。
 同じテーブルに着くと,例の足取りが少し怪しい年配の方を心配していた。
「75歳だってさ。あの調子だと北穂まで行くのはどうかと思ったから,無理しないで引き返せって言ったんだけど。」
 うーん,ごもっともな意見だ。そんな声をかけられなかった自分を反省・・・

 食事と順番が逆になってしまったが,テントの設営に向かう。
 まだ私以外はだーれも居ないテン場。
 西からの風がかなり強かったので,石積みの風防が大きなサイトを選んだ。

設営完了。バックは笠ヶ岳
DK-67.jpg

 テントを張ったら,もう1本飲みたくなったので再び小屋へ。
 すると,小屋を入ってすぐのテーブルに75歳のおとうさんがいた!
 「無事に戻ってきてくれたよー。」と隣には銀色のヘルメットの方が。
 1本買ってmont-dendenも合流させてもらった。
 75歳のおとうさん,30年前にも大キレットの経験があったから大丈夫だと思ったとのこと。
 とにかく,何事もなくてよかったよかった。
 しばらく山談義して解散。

 テントに戻ると,お隣にツェルトでキャンプしようとしている若者が!風が強くて設営に四苦八苦している様子。
 それで大丈夫なのかと一声かけてみる。なんとか頑張りますとのこと。

 仮眠していると,夕方近くになって突然「こんにちはー!」と誰か尋ねてきた。
 フライシートを開けると,先ほど一緒に酒を飲んだ銀色ヘルメットのSさんだった。
 「小屋情報によると明日は雨の予報みたいですよ。」とわざわざ教えにきてくれたのだ。ありがとうございます!

 今夜の夕食は,昼に小屋のカレーを食べてしまったので,コンビニで買ったパンがまだ残っている。傷むといけないのでこれで済ますことにした。あとはウイスキーとツマミがあればOK!
 相変わらず湿った強い風が吹き付けて嫌な感じだが,明日晴れることを願って就寝・・・

 3日目へ続く・・・



Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

該当の記事は見つかりませんでした。