denden's 山紀行

山と自然を愛するmont-dendenが綴る山ログ since 2010

4月の唐松岳

山行日:2014年 4月12日(土)~13日(山小屋1泊)
ルート:1日目 八方池山荘~唐松岳~八方池山荘(泊)
    2日目 八方池山荘~八方池~八方池山荘→下山
メンバー:mont-denden(ソロ)

 まだまだ北アルプスは雪に覆われている。 この景色を見たくて見たくて・・・
 ヒマを見つけてついに実現! 危うく息を引きとりそうになるほどの圧倒的な青空だった!!


おまいに会いたかったゼ!
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 夜行バスと電車を乗り継ぎ,やってきました白馬八方尾根スキー場。
 昨年夏の縦走時は雷が鳴って生きた心地がしなかったが,本日はバッキバキの青空だ!

9:25 ゴンドラアダムを降り立つと風景は一変! ここではまだシーズン真っ盛り。
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 さらにリフトを2本乗り継げば,本日宿泊予定の八方池山荘前に到着だ。
 夏シーズンにはゴンドラ・リフトの通し券が売られていたが,スノーシーズンではゴンドラ券の購入と,リフトを乗るたびに300円を支払う必要がある。
 八方池山荘前では,いきなり雪をまとった白馬三山の絶景が目に飛び込んでくる。

きれいだけど,もろに順光なので立体感がないかも・・・
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こんな尾根を登っていく。
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左手には白銀の五竜岳と遠見尾根,その奥には鹿島槍ヶ岳が。これはたまらん!
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鹿島槍のアップ
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五竜のアップ
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振り向けば頸城山塊。昨年の秋に登った火打山と妙高山がばっちり見える!
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八方ケルン。いつ見てもおちゃめだよね。
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八方池までやってきた。昨年の夏,この展望図の背景は真っ白だった・・・
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 八方池は当然のことながら八方雪だ。バックの不帰嶮(かえらずのけん)と天狗の大下りが大迫力!
 昨年は北アルプス三大キレットに数えられるあの稜線を歩いたのだ。ここから見ると確かに険しい。歩く前に見えなくて良かったのかも(笑)

不気味な不帰嶮
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 週末と絶好の天気が重なって,この日多くのボーダーやスキーヤーと往路を共にした。

ガンバレ,ガンバレー!
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こんなところでキャンプですか。 いいのかソレ?
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五竜と鹿島槍をバックに。カッコいいよなー。 mont-dendenもあと10年若ければ・・・(汗)
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 さて11時を少し回ったくらいだがハラが減った。ここは眺めサイコーだ。ここでメシにしよう。

五竜と鹿島槍が目の前に。たいしたことのないメシだがこれ以上に眺めのいいメシ屋なんか無い。
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いいね!
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 ハラも一杯になって再出発。しばらくすると大きな斜面が現れた。ここでストックからピッケルに持ち替える。
 それにしてもさすがに北アルプス北部だ,森林限界が低い。 歩き始めから樹木が少なく見通しは最高だったが,ここから先は雪ばっかしの山だ!

八ヶ岳の西天狗を連想?
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先ほどの斜面を登りきったところから望む白馬三山
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頂上はまだかな?
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この現象はどんな原理から?
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五竜岳がいっそう迫力を増してくる。
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 良い天気で北ア最高! カメラを出したりしまったりと,なかなかペースが上がらない。
 そんなこんなで12時半を回ったころ,ようやく頂上が見えた。こんなペースで大丈夫か・・・

ピークが見えた! 唐松岳山頂はどれだ~?(正解は右から2番目のピーク)
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このあたりからの唐松岳,かっこいいかも?
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五竜岳方面へ向かう登山者も数名確認。
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手前のギザギザが不帰3峰,その奥の台形が不帰2峰,不帰1峰は隠れており,奥に天狗尾根~白馬三山
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 五竜岳方面への分岐付近にやってきた。
 唐松岳の雄姿がかっこいい。 頂上には10名ほどの登山客が確認できる。
 手前の大きな雪庇が恐ろしい。

あんな雪庇の上を歩いたら・・・
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 後立山連峰の稜線に出るときは,八方尾根にしろ大雪渓にしろいつも劇的だ。 稜線に出た途端に雄大な立山連峰が目に飛び込んでくるからだ。 この日は気温が高めのせいか立山連峰はややかすみみがかっていたが,剱から穂高まで雪をまとった壮大な山脈を前に息を飲む。

夏とは一味も二味も違う立山連峰。日本じゃないみたいだぞ。これぞアルプス!って感じ?
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 一度下っていよいよ頂上へ向かう。すぐそこにはあのバカ雪庇だ。くわばらくわばら・・・
 下の写真,奥の二つのピークは不帰3峰。よく見ると中央のピーク左の鞍部にシュプールが見える! と思った直後に一人のスキーヤーがそこを落ちるように滑降していった。
 アリアエナイでしょ! あんな場所を滑るなんで無責任でしょ! いつ雪崩が起きても不思議じゃないっしょ!
 世の中には考えられない大バカヤローがいるもんだ。mont-dendenもあと10年若かったら・・・(汗)

あんなところ滑るかフツー?
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あともう少しで頂上。
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かっこいい剱岳
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振り向けば唐松岳頂上山荘(冬季休業中)
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13:40 ちょー遅い登頂を果たす! こりゃ八方池山荘へ戻るころは16時だな。(汗)

唐松岳頂上から,先ほどのおバカスキーヤーの仲間を見下ろす。よくやるよ全く!
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頂上の標柱
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バックに剱岳が迫る。
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もちろん槍穂も見えまっせ。
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剱の右には毛勝三山
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立山連峰大パノラマ
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不帰嶮~天狗の大下り 西斜面は雪の付きが少ない。
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唐松岳山頂からの五竜岳。その雄雄しさにほれぼれ。
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 山頂からの景色を堪能したら下山である。

 写真の下のほうのやや右のあたりにオレンジの人の姿が確認できるだろうか。(クリックで拡大)

そんなところで雪洞を掘ってはいかんだろうキミ。あぶねーよ!
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またまた白馬三山方面 斜光になってきたので立体感が増してきた。
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これから下っていく稜線
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白馬三山を縦位置で。
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不帰嶮
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いいなー。雪中キャンプやってみたいなー。(ソロはとんでもなく寒いらしいので相棒が欲しい)
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15:30 公衆トイレまで下りてきました。もう少し!
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こんなに薄暗くなってしまった。ジェットが西に飛んでいく。
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15:45 八方山荘に到着。本日の宿泊地だ。
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 歩いた歩いた。何はともあれまずビールだ! スーパードライ500mlで勝利のカンパイ。(笑)

 八方池山荘は通常イメージする山小屋よりも民宿に近い感じで風呂もあってトイレも水洗だ。 案内された8畳間には布団6組が用意されていたが,土曜日にもかかわらず3名で使うことができた。
 3人とも単独行だ。 たぶん小屋側でソロの客をひとつの部屋にまとめたのだ。 ひとりは私と同じくピークハントを目指した登山者,もう一人は山スキーヤーだった。
 山スキーヤーは既にぐうぐうとイビキを響かせながら爆睡中だった。

 よーしひとっ風呂浴びてこよう。 気持ちいいのなんのって山行中に風呂に入れるってとても素晴らしい♪
 風呂から上がったあとは夕食まではまだ少し時間がある。 八方池山荘は山岳誌や漫画本がこれでもか!というくらい充実している。持参したワイルドターキーをちびちび飲りながら時間を過ごした。 

 さてと,山中泊の場合,夕暮れ時は楽しみな時間帯だ。運がよければオレンジ色に染まった絶景が見られるのだ。

残念ながらイマイチ。わずかに染まった鹿島槍。
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18:00 夕食タイム。
 八方池山荘の夕食はバイキングだった。 予約するときに自炊するか悩んだがやめておいてよかったー!
 エビカツありーの,豚の角煮ありーの,焼き魚ありーの,から揚げありーの,野菜山菜サラダに味噌汁よりどりみどり。まさに大ご馳走である。

 同じ部屋の客は同じテーブルに案内される。 単独登山者の彼は東京から「あずさ」で来たそうで,唐松岳は明日の早朝から登るそうである。 私と同じく冬山は今シーズンからとのこと。天狗岳も登ったばかりで話が弾んだ。 山スキーヤーは食欲よりも睡眠欲が勝っている様子。まだ起きてこない。

 同部屋ではないがもうひとり若者が同席した。この若者,食うは食うは大盛り3杯おかわりだ! 実は彼,スキー場のスタッフで,明日の朝一番で頂上リフトのゲートを開ける作業があるとのこと。この仕事で一番の楽しみは八方池山荘のバイキングだそうなのだ。(笑)
 ここで彼からは聞いた裏話。スキーシーズンを終えた後リフトはいったん休業し,その間雪のない夏山に合わせてリフトの高さを低く調整するのだそうだ。関係者しか知りえない貴重な話だった。

夕食後に再び外へ出てみる。すっかり暮れた白馬三山。
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 星空の撮影にはまだちょっと早かったので小屋へ戻る。
 するとガガーッと何やら重機のようなものがライトを照らしながらゲレンデを登ってくる。

圧雪車だった。夕方から作業が始まるんだねー。
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 風呂も入ったし,おいしいご飯も食べられて,いよいよ眠気が襲ってきた。
 部屋に戻って横になるとそのままウトウト・・・ 気が付くと午後10時を過ぎていた。 
 おっと,もうひとつの楽しみを忘れてはいけない! そう,星空である。

 ところが,外に出てみると澄んだ空気の中,月の明るいこと明るいこと! こんなに月が明るいのでは肝心の星空がよく見えないではないか! あーあ,しょうがねーな~・・・
 それならと,月明かりで白馬三山を撮ることにする。

うん! まあまあ絵になるよ。
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コンデジだけど,地上ではたとえ一眼レフだろうとこんな写真は撮れないよねー。
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 ああ,素晴らしい一日だった。夜は更けていく・・・ 


 翌日は5:00に起床。
 もう一度唐松岳へ登る選択肢もあったが,ゆっくりとした朝を迎えるのもよいではないか。
 朝食は7時からなのでまだ2時間もある。ほとんどの宿泊客は朝食を弁当にしてもらい既に出発した模様。

5:20 御来光
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白馬三山のモルゲンロート
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鹿島槍ヶ岳も朝焼けに。
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 すがすがしい朝を迎え,7時に朝食のテーブルに。
 今度は,昨日寝てばかりいた山スキーヤーと二人になった。 彼の話では,山スキーのキャリアは長いが夏山は始めたばかりで,昨年はいきなり上高地から重太郎新道を詰めて前穂高へ登ったそうだ。私が「その道を登りに使う人はあまり居ませんよ。」と言うと,「そんなことは知らなかったから」と・・・ その後そのまま穂高岳山荘まで行けばいいのに岳沢ヒュッテまで下ったそうである。(笑)
 彼いわく,スキーで行ける谷はよく知っているが尾根道はよく知らないのだそうだ。世の中って広いなあ。
 
 朝食を食べた後,さてどうするか・・・
 帰りは新宿行きの「あずさ」に乗るにしても白馬駅14:38発だ。 今から下山したのではあまりにも時間があり過ぎる。 本日のコンディションだが,やや雲があるが昨日に負けず劣らず良い天気。 そこで八方池まで登ることにした。

また会いに来たゼ!
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ザラメ雪だが早朝は固く締まってアイゼンがよく効いた。
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 八方池付近のトレースのない大雪原を思う存分歩きまわり,ハラが減ったので腰を下ろしてパンをほお張り,ゆっくりまったりと過ごした。 仕事に疲れたらまたここに逃避したいかも。(笑)
 八方池で9時過ぎまで過ごしたら,名残惜しくも下山することにする。 

今日もスキーヤーが登っていく。バックがいいね。
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 八方池山荘からは,通常リフト→リフト→ゴンドラと乗り継ぐのだが,時間もあるので最初のリフトはパスしてゲレンデ脇を歩いて下った。

 リフトからゲレンデを見下ろすと何やら大きな音量のアナウンス! モーグルの大会が開催されていたのだ。
 前にも投稿したことがあったが,実はmont-dendenも昔ちょっとモーグラー。モーグルには興味がある。

第二エアをジャンプしている選手が見える? 身体ななめっているのでこのあとコける。(笑)
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 ゴンドラで下山後は,まだ八方インフォーメーションセンターまでの無料シャトルバスが運行しないので,徒歩で行くことにする。15分で八方インフォーメーションセンターに着くも白馬行きのバスは40分後だ。大した道のりでもないので歩いて白馬駅へ向かう。
 たしか途中に「みみずくの湯」という温泉があったはずだ。(2011年の縦走時に寄っている) 

みみずくの湯。ここの外湯はサイコー! 後立山連峰を眺めながら入浴できるのだ。しかもお肌ちゅるちゅる。
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 汗を流したあと,白馬駅前にある何度か寄ったことのある飯屋でカツ丼を食う。
(mont-denden,基本的に下山後のメシはカツ丼である)
 ここのカツ丼は相変わらず固いなー。でもウマイ。

 あっという間の2日間であったが,十分にリフレッシュすることができた!
 しかも電車旅なのでビールも飲める(笑)

 購入したばかりのスマホでニュースを確認すると・・・ 何々? モーグルの上村愛子さんが引退セレモニーをやっている。場所は? 白馬? 八方尾根スキー場!?

 あー! さっきのモーグル大会じゃん!!
 知っていれば寄っていたのにー・・・ あとの祭でした。ちゃんちゃん!(笑)

4 Comments

mont-denden says...""
m109さん毎度!

夏季なら今更どうってこともない唐松岳だけど,この季節に登ってみて驚いた。
初めて涸沢を訪れたときのような感動があったよ!

雪山楽しくて,次は5月の涸沢にキャンプなんて夢見てしまいます。(笑)
2014.04.21 23:21 | URL | #- [edit]
m109 says...""
めちゃめちゃ素晴らしい景色ですねi-189
北アルプスの山々がとってもかっこいいです!
私もいつか残雪の唐松岳を登ってみたいです。
あとひとり雪山を登る人がいればいいのですけどね~

2014.04.21 21:35 | URL | #- [edit]
mont-denden says..."Re: タイトルなし"
目目連さん,こん*は!

雪山をはじめて目からウロコですよ。こんなきれいな世界があったなんて!
季節が進み,雪が消えてしまうのが悲しいです。

夜の写真は22:20ごろに撮影したものです。みんな寝てますねー。(笑)
2014.04.20 23:41 | URL | #- [edit]
目目連 says...""
mont-dendenさん

いやー。
ピーカンですね。

八方尾根はそれこそ八方いい景色ですから最高ですね。

にしても、夜の写真は綺麗ですね。
すーごいなー。
2014.04.20 21:16 | URL | #GLZpgBss [edit]

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