denden's 山紀行

山と自然を愛するmont-dendenが綴る山ログ since 2010

厳冬期の天狗岳に入門!(その1)

今年2回目の山行は,本格冬山入門の北八ヶ岳は天狗岳に!
 
山行日:2014年 1月18日(土)~19日(日)
ルート:1日目 渋ノ湯~中山峠~東天狗岳~西天狗岳~中山峠~高見石小屋(泊)
    2日目 高見石小屋~白駒池~高見石小屋~丸山~渋ノ湯 
メンバー:mont-denden(ソロ)

 事前に立てた計画では,初日は渋ノ湯からゆっくりと高見石小屋に入り朝夕の劇的な景色を楽しんで,2日目に一気に天狗を登り黒百合ヒュッテを経て渋ノ湯へ下るというプランだった。

 ところが登山口に到着してみれば気温はマイナス13度と超寒いものの,風はほとんど無い。明日のほうが気温は高いが風は強いとの予報だ。気温か風か,ここは風に重点を置くべし! 今日のうちに天狗岳を目指したほうが賢明と判断。

 というわけで事前に立てた計画とは真逆のコースで回ることに決定! 用意してきた登山計画書に反対周りになる旨の矢印を書き込んで投函。

8:20 渋ノ湯スタート!
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 渋ノ湯から12爪アイゼンを装着する方もいたが私は着けない。アイゼン着けると重いし前爪が抵抗になってやたら疲れるからね・・・ 必要になったら着けるということで。

朝日が射し込んでくる。好天に期待が高まる!
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こんなきれいな森の中を歩いていく。
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9:50 あっという間に黒百合ヒュッテ! 八ヶ岳ってコンパクトだね。
 コースタイム(夏道)は2時間30分なんだけど1時間30で到着。コースタイム間違ってない・・・?

黒百合ヒュッテ。素晴らしいロケーションに建っている。
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登山口でマイナス13度だったのに,ここではマイナス4度くらい。(日光が直接当たってるからだよー。)
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 実はmont-denden,八ヶ岳は夏の南八ヶ岳に3回登った程度で,このあたりの道は初めて。
 なので,雪山なのにこの先の状況がまったく予想できず・・・(汗)
 もうすぐ天狗への登りと思われるので,取りあえずアイゼンを着けてみた。

黒百合ヒュッテからたったの5分で中山峠。
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中山峠から5分も歩くと東天狗と西天狗がばーん! テンションマックスに。
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先行者が見えた。おお,これぞ冬山!
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中山峠を振り返る。東側は急斜面だ。
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東天狗の頂が見えた!
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11:00 東天狗の山頂に到着。見よ,このすばらしい青空を。
 山頂は強風のせいか雪はほとんど付いていない。(この日は穏やか)
 ここで親子連れ3人が記念写真を撮っていたが,なんと小学校5年生くらいの女の子ではないか。
 アイゼンをしっかりと履いて標柱の前でほほ笑んでいた。将来は大物の登山家になること間違いなし!

東天狗岳山頂
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硫黄岳の爆裂火口が迫力。
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赤岳,中岳,阿弥陀岳 バックには南アルプスも。
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アップで。赤岳と阿弥陀岳は尖ってるね。
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こちらは蓼科山。
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こっちが浅間山。
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そしてすぐ隣の西天狗!
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 バックには中央アルプスや御嶽山北アルプスが見えていたが,写真だとちと厳しい・・・

西天狗を目指せー!
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雪,ふかふかで気持ちいいね。風なくて暖かい。
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 かなりの急勾配だが,左のトレースは先行者によるステップがあって見た目以上に登りやすかった。
 右のトレースは・・・ 下の写真をよく見れば分かるが,シリセード跡だ。これは楽しそう♪

東斜面のせいか雪がたっぷり付いていて,雪山満喫。
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11:25 西天狗山頂!
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 西天狗山頂には約10名がいた。よく晴れて風も穏やかなこの日,多くの登山者が訪れたと思う。標柱の周りは既に多くの足跡で踏み固められていた。

西天狗から見た東天狗。西斜面は雪が少ない。
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西天狗からの南八ヶ岳の山々。
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根石山荘
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 西天狗からの下りはあっという間だ。そう,シリセードが楽しいのである。
 ピッケルでスピードを制御しながらすべる滑る。あっという間! わーい,これサイコー!!

西天狗と東天狗の鞍部から見上げる東天狗。復路は途中から左に向かうトレースをトラバース。
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あんなところに黒百合ヒュッテが。
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12:10 再び中山峠に戻ってきた。
 コースを変更したことによる行動時間が心配だったが,ここから本日の宿泊地である高見石小屋までのコースタイムは1時間20分だ。もう十分に余裕の行動なので,ここからはゆっくりと歩くことにする・・・

見晴らし台
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中山への尾根道
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振り返れば天狗が高い。
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しっかりとトレースはあるものの,中山峠以降は誰とも会わない。
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12:40 眺めのよい広場で休憩。ここで高見石方面から来た外国人男性2名のパーティーとご一緒に。
 彼ら・・・「天狗岳には登りましたか?]
 私 ・・・「さっき登って来たよ。風がなくて気持ちよかった。今日は黒百合ヒュッテ泊まり?」
 彼ら・・・「そうです。」
 私 ・・・「明日のほうが風が強いから今日登っちゃいなよ。西天狗,登りは急だけど下りはシリセードであっと言う間!」(ゼスチャー付き)
 彼ら・・・(笑)

 彼らがアイゼンを着けていないことに着目。これから先アイゼンは必要かと聞いてみると不要だそうだ。道を知らないmont-dendenには大いに役立つ情報だった。この後にすぐ外した・・・(笑)

休憩した場所からの天狗岳。まったりだね~
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食料が凍らないように保冷ボックスに入れてきた。鼻水を垂らしながら飲むホットコーヒーは美味い?
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 気持ちのいい大休憩の後,再出発して少し歩いたところが中山展望台だった。

中山展望台
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岩がゴロゴロしていて,蓼科山の山頂みたい・・・
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その蓼科山が見える。
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樹氷っぽく雪が木に貼りついているが,ショボすぎる・・・
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気持ち良さげな樹林帯に突入。
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これは・・・ もったいないオバケですな。
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時間がゆっくりで癒やされる。
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13:40 高見石小屋に到着。
 中山峠からここまでの道中で,すれ違った方は5名だけだった。土曜日だというのに少ないなあ。さすがに厳冬期のせいなのか。
 とにかく,これで本日の行動は終わり! つまり酒が飲めるのだー!(笑) 

着いたよー。
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初めての高見石小屋。お世話になります!
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 高見石小屋の裏手にある高見石に登ると見晴らしがいい。
 ここに泊まれば朝夕の劇的なシーンが眺められると聞いたが,ここの場所のことだ。

浅間山方面
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蓼科山方面
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明日,歩く予定の白駒池が眼下に。
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 高見石で素晴らしい景色を眺めたら,あとはお待ちかねの酒だ!(笑)
 高見石小屋ってスゴイ。寝室にはなんとコタツがあるではないか!

 受付を済ませて寝床に案内されたら,早速ザックからバーボン(フォアローゼス・ブラック)を取り出してホッとウイスキー♪
 すると山女子2名が「ご一緒よろしいですか~」と,同じくウイスキーを片手にコタツにやって来た。
 彼女たちの話は仰天の連続である。一人は山ヤであると同時に沢ヤでもあり,上ノ廊下や奥ノ廊下から続く赤木沢などの遡上経験もあるとのこと。
 もう一人は山を始めて3年だが年間50回ほども山に行くとのこと。西穂~奥穂間や大キレットも経験済みで,熊や鹿の肉はもちろんリスも食べたことがあるとか・・・(いいのかそれー!?)近く銃の資格を取得して女マタギを目指すのだそうだ。(汗)

 実は彼女たち,共通の山岳ガイドを通じて知り合ったらしく,そのガイドがツアー客を連れて本日ここに泊まるらしい。それで夜の酒宴に勝手に参加するべく二人申し合わせてやってきたらしいのだ。常連(追っかけ?)なんだね・・・ もちろん二人とも独身だそうだ。それはそうだ。(笑)
 時間を持て余していたところに楽しい話が聞けてよかった。

 夕方になって高見石に登ってみたけど,雲が多く夕暮れの劇的なシーンを見ることはできなかった。(涙)

高見石からの夕暮れ
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 夕食の時間になり,小屋のスタッフから決められた席に案内された。すると先ほどの山女子2名と同席なのである。周りを見渡してみればほとんどがツアー客で,ソロの私と彼女たちが一緒のテーブルになるのは必然だったようだ。またまたお酒で山談義(笑)夕食のメニューは生姜焼きだった。
 夕食を終えると,例のガイドさんと合流するからご一緒にと誘ってくれた。そして志水哲也さんというガイドが率いるツアー客のテーブルに合流。
 志水さんは私と同世代で現在は富山県に在住とのこと。テーブルを囲む方々はいずれも初めての客ではなく常連さんが多い様子。本人は既にかなり入っていてご機嫌(笑)大きな紙パックワインを振る舞いながら,これもガイド料金に含まれてるのだと言っていた。この人懐こい笑顔がリピーターを呼ぶのかもしれない。
 来週は鋸岳,その次の週は富士山頂に向かうそうだ。かなりキツイところもガイドしているよう・・・ 特に黒部の主だった沢は全て歩きつくしたらしい。本人いわく黒部ガイドの第一人者は絶対に僕だって!と豪語していた。周りの女性たちから小バカにされたりしてウソ臭かったが,帰宅してこちらの「志水哲也のホームページ」をのぞいてみると,もしかして本当かもしれない。(笑)
 滝を撮影しているこの写真は,数年前にカメラ雑誌で見てすごいなと感動を覚えた。それが彼だったなんて後から知ってびっくりした。もっと厳しい山に挑戦したくなったら,彼にガイドをお願いしてみようかな。その場合は2升飲めないとダメだそうだが・・・(酔った志水氏の談)
 
楽しい夜はあっという間!2日目に続く・・・
 

2 Comments

mont-denden says..."Re: タイトルなし"
雪山ちょー楽しかった。ハマりそう! 山の楽しみが一気に広がりました。
八ヶ岳って通年営業の山小屋が多くて嬉しい。当分楽しめそうです。 v-354
雪中テント泊もやってみたいけど,ソロだと寒さが相当に辛いらしい?

無雪期の八ヶ岳みんなで行こうよ。一泊だとお酒が楽しいかもーv-275
2014.01.24 19:33 | URL | #- [edit]
m109 says...""
良い天気ですね!
ほんとご一緒したかったです(天狗岳には登りれませんが・・・(^_^;))

渋の湯から黒百合ヒュッテまでの登山道は、無雪期は苔のついた岩がゴロゴロしている道で、けっこう歩きにくいです。
昨年3月に雪の道を歩いた時、無雪期より歩きやすくてびっくりしたのを覚えています。
高見石小屋から渋の湯の途中にある賽の河原も、無雪期は歩きにくいですよ~。
でも無雪期は苔がとっても素敵なので、雪が無い時期もぜひ♪

2014.01.23 23:28 | URL | #- [edit]

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