快晴!西穂独標(本編)
山行日:2017.3.19-20(1泊)
同行者:m109ちゃん、クッキングパパ、Ryo
さて今回は北アルプスだ!
雪山の北アは、同行するクッキングパパもRyoも初めて。
せっかくだからあの絶景を二人に見せてあげたいと思っていたが、2日目に見事に晴れた!
快晴!大勢の登山者が続々登っていく。(2日目の朝)
1日目(3月19日)
僕の場合、北アルプスに行くときは、たいてい公共交通機関を利用する。
車で北アは遠いし、下山後の疲れた体で長距離ドライブするのが嫌だからだ。
(北アの帰りは、電車の中で缶ビールを飲みながら帰るのが基本なのだ。)
ところが、今回は運転大好きなRyoが車を出してくれることになった!(^O^)/
彼は、一昨年の夏に9連休を取得して、青森県の竜飛岬から九州の佐多岬まで車で旅をしたことがある!
おかげで今回はハリアーハイブリッドの後部座席で楽ちん移動となった。
なぜか松本に前泊しているm109ちゃんをピックアップして新穂高温泉へ。
1日目の行程は西穂丸山までと決めていたので、ゆっくり目の10時ごろ新穂高ロープウェイに乗車。
11:00 西穂高口駅スタート!
雪に埋もれる播隆上人像(笠ヶ岳と槍ヶ岳を開山した偉い坊さん)
このあたりはまだ観光地なので、周遊路は除雪してある。
しかしまあ、八ヶ岳あたりとは比較にならない積雪量!
天気は薄曇りだけど風はほとんど無い。
まあまあのコンディションだ。
みんないい顔ー!
時折陽が差してきて、上を見上げれば青空も♪
蒸し暑いくらいの森の中を歩くこと約1時間・・・
12:05 西穂山荘に到着!
北アで通年営業している山小屋は、ここと唐松岳の八方池山荘だけだ。
さすがに人気が高くて、すでに大勢の登山者で賑わっていた。
小屋の前のテン場の様子。
本当は僕もテント泊がしたかったが、今回は仲間4人での行動なので、自分勝手な行動は慎もう。
(みんなでワイワイお酒を飲みたかっただけ・・・)
早速、小屋の談話室を使わせてもらい昼食をとることに。
僕以外は、ここを訪れるのは初めてなので、みんな名物の「西穂ラーメン」を注文!
隣の方が大絶賛しながら食べていて、とても期待が大きい!
でも、僕だけはご覧のとおりの質素な昼食・・・
それはなぜか!?
西穂ラーメンよりも日清カップヌードルのほうかおいしいからだ!(^-^;
(※感じ方は個人によって異なると思います。西穂ラーメンファンの方、ごめんなさい・・・)
受付は13:00からで、僕たちは一番で受付をした。
大勢の客がいた割には、1人1枚の布団を余裕で確保することができた。
さて、余計な荷物は小屋に置いて西穂丸山を目指そう!
13:40 小屋をスタート!
小屋から上は森林限界を超えた稜線なので、さすがに風が強かった。
せっかくだから、クッキングパパとRyoに耐風姿勢のレクチャーを。
歩くこと20分、あっという間に西穂丸山に到着!
これじゃちょっと物足りないので、もう少し先に進んでみることにするが・・・
独標への登り勾配が強くなるところまで足を延ばしてみたけど、風が強いし景色も良くない。
明日に期待して、今日はここまで!
その後、ピッケルを使って滑落停止訓練をやることにした。
こらー!Ryo、もっとピックに全体重を乗せるようにしろ!それじゃ止まんねーぞー!
クッキングパパ、おお!センスがいいねー。
ちょっと雪もチラついてきたし、さっさと小屋へ。
小屋(寝室&食堂)の入り口
まだ14:30を過ぎたところだけど、早速始めちゃいましょう~!(^^;
ワインと焼酎とウイスキーとビール、それぞれ持ち寄ったつまみを出して(^^♪
最近の山って、こんなんばっかり。
登りに来ているんだか、飲みに来てるんだか・・・(^^;
談話室は対面との会話に差し支えるほど賑やかだった・・・
ずーっと飲み続けて・・・おなかは全然減っていないけど、そのまま夕食へ突入!
夕食の前に、小屋のスタッフから注意事項と明日の天気予報についてお話があった。
今日2人組がピラミッドピークのあたりで滑落したそうだ。
それを見かけた人が通報したらしいが、まだ発見に至っていないとのこと。
無事だといいのだけれど・・・
明日の予報は、晴れるけど相当に風が強くなるとのことで歩行要注意だそう。
西穂山荘の夕食、メインはハンバーグでおいしかった!
夕食後は、再び談話室に戻って続きを・・・
ワインが余り気味なのでホットワインを作った。
つまみにベルキューブ・ワインセレクトを持ってきたら、m109ちゃんとかぶった。(^^;
みんなよく飲んだねー!
9:00 就寝
外の様子は荒れ気味で、風の音がビュービューと一晩中聞こえていた。
「明日は無理だろう、このまま下りても、まあいいや」なんて布団の中で考えながら眠りに就く・・・
2日目(3月20日)
風の音は朝方まで聞こえていたが、起きて外に出てみてビックリ!
これって最高のコンディションじゃん!
昨夜降った雪がさらに景観を良くしていて、気持ちいいし風も強くない。
テン場からのご来光
西穂山荘にも太陽の光がたっぷりと当たる。
右からmont-denden、m109ちゃん、クッキングパパ、Ryo(写真:109ちゃん提供)
登り始めてすぐに、西側に笠ヶ岳がババーン!
既に大勢の登山者が西穂方面を目指している。
昨日滑落した2人の捜索が始まったようだ。
振り返ると、焼岳と乗鞍岳がきれい。
太陽がまぶしい!
一番高く見えるのがピラミッドピークだろうか。
前穂高岳~明神岳方面
梓川を挟んで霞沢岳
続々と登ってくる登山者たち。
独標への最後の登りは、岩と雪がミックスした急登だ。
アイゼンに不慣れなクッキングパパやRyoを連れていくのは、さすがにためらわれる。
ここは心を鬼にして・・・
「景色は大して変わらないから、ここまでにしてくれ!」
と言い残し、僕だけひとり独標に向かう。(^^;
独標への最後の急登 どこかに僕がいるらしい。(写真:m109ちゃん提供)
7:40 西穂独標! (近いのでボカシを入れておこう(^^;)
ソロならこのまま西穂を目指したかもしれない。
昨年の夏にこのコースを歩いたばかりなので、状況もおおむね想像できるけど・・・
今日は仲間と一緒だ、またの機会にしよう。
左からピラミッドピーク~西穂高岳本峰、右奥にジャンダルム~奥穂高岳と続く
中央がジャンダルム~奥穂、さらに吊り尾根~前穂
独標をささっと往復してみんなが待ってる場所で記念撮影。
独標をバックに、サイコーだねー!(写真:m109ちゃん提供)
こんな日にここに来られて良かったー!(写真:m109ちゃん提供)
焼岳と乗鞍岳をズームイン
それにしても、想定外の良いお天気だ!
昨夜、布団の中での諦め気分でいた自分を叱咤せずにはいられない。
子どものころは諦めたりせずに一心に願ったものだけど、歳とともにどうでもいいやって気持ちが・・・
よし、これを機に加齢にむしばまれた心を一新しよう!
8:30 丸山まで戻ってきた。
ホント、良い景色だね~
9:04 雪だるまが「おかえり!」
さて、まだ午前9時を過ぎたところで、これから下山しても余裕のよっちゃんだ!
なので、各自腹ごしらえをしながら、のんびりと休憩してから下山。
きれいだね~、名残惜しいね~。
10:00 西穂高口駅付近まで戻ってきた。
みんなでポーズ、イエーイ!
せっかくなので、西穂高口駅の展望台へ行ってみた。
すると、西穂が素晴らしいではないか!
歩いて登らなくても、これだけの景色が見られるんだもの、人気なのも納得!
カッコいいギザギザ西穂
下山後は、新穂高温泉で汗を流そうかと思ったけど、道が混んでくるのは嫌なので松本まで我慢。
温泉に入った後は、Ryoという運転手がいるので容赦なくビールを飲んでやったぜ!(^-^;
歩行時間はめちゃめちゃ少ない山行だったけど、景色サイコーで良かったね!
みんな、ありがとう!
※遭難ニュースのその後
滑落した二人は、自力で下山していて無事だったそうである。
捜索の様子をニュースで知って、もしや自分たちのことでは?と連絡したそうだけど・・・
滑落を見た人は当然通報するだろうし、これって難しい問題ですね~。